時代の流れを捉える3つの視点【情報インテリジェンスの高め方⑤】
前回の「自社を構造的に捉えよう!【情報インテリジェンスの高め方④】」では、構造が仕組みを支配した歴史的事例を元に、自社を構造的に考える重要性について解説してきました。
世の中のあらゆる構造の中の、どこに自社が位置するのかを的確に捉えられていないと、構造が変わった際に、自社もその変革の影響をもろに受けてしまいます。
そうならないように、まずは、世の中の構造をしっかりと把握し、意識するところから始めてみてください。
※前回の記事はこちら
それが「時代の流れを読む」という情報インテリジェンスの会得につながってきます。
今回は、そんな時代の流れを読むために押さえておきたい3つの視点について解説していきます。
自己紹介
事業投資家の林周平(@HayaShu88)と申します。10社のグループ企業の経営と林経営塾を主催しています。
僕のプロフィールは以下をご覧ください。
時代を捉える3つの視点
時代を捉える三つの視点として、政治・社会・経済があります。
前段落の話とつながりますが、自社が積み重なって「業界」ができます。
業界が積み重なって「日本経済」ができて、日本経済とか他国経済が全部重なって世界経済ができます。
つまりここで言う経済とは、自社のことです。
切る角度によっては業界を指します。
経済は、Googleマップのようにズームする感覚で捉えてみてください。
政治は、国がもろもろ決める物事という意味です。法律・行政・補助金・国の戦略なんかもそうですね。
補助金ひとつとっても、欲しい企業と必要ではない企業があります。国自身も戦略として、ITの潮流に乗り遅れないようにとIT人材を増やそうとします。
国は、企画書みたいなものをつくり、段階的に決めていきます。地方銀行の統合もその一環ですね。金融庁がちゃんと理由を立てて施策します。企業も国も同じです。
また、スタートアップを日本で増やそうというテーマのために企業支援にも力を入れています。その結果が創業融資の優遇といった形で現れます。
スタートアップにお金を貸しやすくできるように、みたいな通達が銀行に届きます。
同じく政治に対する影響があるものとして経済の他に社会があります。
例えば、一つの会社に入って定年まで働くということは、僕らの世代ではあまり考えません。デフォルトで考えたことがないわけです。
ただ同様に、僕らが歳を取ったときには同じようなことが起こるかもしれません。
また社会的な事件も政治・経済に影響を及ぼすでしょう。例えば9.11やコロナもそうですね。
社会でいえば技術もそうです。技術は、イノベーションにおけるレイヤーが一番深いわけです。
例えば面白いサービスができても影響は小さいものの、ブロックチェーンのような革命的技術が登場すると、みんなそこに行きたがりますよね。
深い技術に関しては、僕の中ではこのように経済というよりは社会を形成するものだと感じます。
経済の技術と社会における技術は異なるものだと思ってください。
社会における技術とは他にインターネット等、経済における技術はYouTubeみたいなサービスなどです。
続いて、経済を構成するものは金融・資産・サービス・プロダクト・売り上げと多様です。
雇用一つとっても、トレンドが異なります。業務委託が中心の文化だったり、もっと大きい会社なら同一労働・同一賃金というように非正規社員を優遇してあげる括りが登場したりします。すると社労士さんは各企業に対してどのようなガバナンスを持つべきか指導します。そうしなさい、と国に指導されるからですね。
インテリジェンスを高めるために、自分が関わる領域では何がどう影響し合っているのかを肌感覚で解るといいと思います。今、国が動いているからこうなっている、あの事件があったからこうなっているのではないか、等です。
正解か不正解かはともかく、自分の意見を持っているとは認めてもらえるでしょう。
※次の記事はこちら
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