【55話まで】「エクソシストを堕とせない」に堕とされた【読んでの感想】
今週更新された55話が大変エッチだと話題になっていたので1話から一気読みしました。
面白いのでオススメです。
簡単な作品紹介
少年ジャンプ+で 2021/12/15 から連載中の隔週水曜更新作品。
現在最新話は55話で、単行本は7巻が1/4発売予定。
[1話]エクソシストを堕とせない - 有馬あるま/フカヤマますく | 少年ジャンプ+
全話無料(ジャンプ+作品は全話、初回だけ無料で読める)なのでぜひ読んでね。
エクソシストを堕とせない オススメポイント
敵が七つの大罪モチーフの魔王で、神父くん(主人公)が聖書を引用し、聖人の能力を使ってそれらを祓っていく。
戦いの中で、魔王側は神父くん強欲・色欲などに堕とそうとしてくる。神父くんはそれらを否定して、優しい価値観で上回っていく。
この作品は、七つの大罪にまつわる"価値観"が重要なテーマとなっている。
「ワンピース」が信念と信念のバトルなように、「エクソシストを堕とせない」は価値観と価値観のバトルだ。
例えば、序盤の敵、強欲の魔王マモンは、「女は男を成長させてくれるモノ」「男とは暴力の使徒」「戦いは男の性(サガ)」といった思想の持主。
画像のように、魔王はしっかり嫌な奴として描かれている。
ここから神父くんと魔王マモンの戦いが始まり、戦いに熱中することで魔王マモンの言う"男らしく"なってしまう神父くんだが___。
神父くんはしっかり(ヒロインの助けも借りつつ)"男らしく"を別の価値観で上回っていきます。
この作品の悪魔は本当に嫌な奴として描かれていて、「悪い」より「嫌」という言葉が似あいます。ただ、嫌な奴っぷりが清々しいほど筋が通っているので悪役として好感が持てます。
例えば採食主義者に無理やり肉を食べさせる(←これでも表現をかなりマイルドにしています)シーンはえぐかったです。
第四章 色欲の魔王アスモデウス 感想
ここからは読んでいる前提で書きます。まだの人は55話まで読んでください。
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いや~、エッチですね。本当に性癖に刺さります。
人によってはエッチさよりもエグさの方が上回ってしまう人もいたでしょう。
でも私は、性欲に翻弄される、のが性癖なんです。
アスモデウスの策略
アスモデウス、本当に合理的に動いていましたね。
神父くんが疑えない"被害者"になってなりすまし、
幸せな学校生活を提供し、
虐待痕という弱みを見せることで共感を誘い、
「あなたは大丈夫じゃない」と弱さも肯定した。
一見いいことをしているように見えるけど、神父くんのことを愛していないからこそここまで合理的にできるんだと思います。イムリは「君ならきっと大丈夫」と言ってしまうから。イムリ自身が神父くんと上手くやっていきたいからこその発言だと思っています。
あと、ここまでしておいて、「本当に嫌なら抵抗すればいいのよ」と言えるの、すごいですよね。この漫画の、よくあるセリフなのに説得力を持って描かれているところが大好きです。ベルゼブブが菜食主義を批判するシーンなんかも最低でしたよね。
ここまで合理的に神父くんのことを見ていることから、神父くんのパンドラの箱の中が怒りで満ちていた、というのも100%わかっていたのだと思います。
その上で襲って怒りを向けられてまで色欲を抱かせるとは、人間の発想じゃない、さすが魔王ですよね。
ここまで神父くんにとって救いがない展開ですが、パンドラの箱から災厄が飛び出したあとに残るのは、希望だそうです。
つまり、イムリに対する性欲は希望なのか?神父くん、その性欲を乗りこなせ!
なぜこんなにエッチなのか
エロ漫画ではないからこそエロいというのはありますよね。
エロ漫画だと、内容がレ〇プだったとして、それはあくまで前提であり、レ〇プシーンを削除しようとすれば、キャラもその漫画自体も消えてしまう。
でも神父くんは、55話もその世界を見てきたわけで、その世界で生きている説得力があります。
それから、54話後半から神父くん視点になっています。
これにより "エロいもの" ではなく、"エロさを感じている神父くんとその情動" が主体的に描かれているのでよりエロく感じます。
神父くんの苦悩も読み取れますね。エッチな気持ちを振り払おうと聖書を読むも収まらず、師匠の言葉を思い出して何とか自分を肯定してオ〇ニーして自己嫌悪に陥るという。
より翻弄されている方がエッチじゃないですか?
レ〇プするより、レ〇プされる方がエッチかもしれません。
レ〇プされるより、姦淫"させられる"ほうがエッチだと私は感じています。
中学生のころに読んでいたらすぐヌイていたと思うほどエロいです。
中学生時代、最終兵器彼女を読んですぐヌイてしまった経験があるのでわかります。
でもまだヌイていないです。神父くんに影響されて自己嫌悪がおきそうなので。
それではまた!
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