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    ドイツ語と、ドイツ語圏の文化をめぐって

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    東京散策の備忘録です

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ドイツへゆけ!〜孵るまでのドイツ語(3)

ハムレット風に…?(笑 学部卒業後、大学院に進みましたが、ドイツ留学は自分の希望というより、周囲の後押しによるものでした。 学部からの同級生がうきうきと出発していったあとの新年度、指導教授が教室に入ってくるなり私をズバッ!と指さして、「次は君だ!」と言い放ったのです。 中には複数回、複数の大学に留学した先輩までいる環境で、1度も留学していない院生は私一人だけだったのです。 せめて、何もかも言われるがままに行かされる、という状況は避けたくて、留学先は自分で決めました。 今まで

    • ノヴァーリスも風となれ、ヘルデルリーンも風となれ〜孵るまでのドイツ語(2)

      大学ではドイツ文学を専攻しました。 タイトルは高校時代に知った「詠み人しらず」の日本語詩で、 ノヴァーリスもヘルデルリーン(ヘルダーリン)もドイツの詩人ということは知っていました。 が、まず待っていたのは、怒涛のドイツ語特訓。 日本人2人、ドイツ人1人、計3人の授業がそれぞれ週3時間。 特に1年次は、1つでも単位を落とすと留年決定でした。 後から同級生に聞いて驚いたのですが、初級文法はほとんど前期のうちに終わり、夏休み明けからは文法クラスでもテキストを読んでいたようです。

      • 1枚のレコードと1冊の本〜孵るまでのドイツ語(1)

        ドイツ語との出会いは、1枚のレコードでした。 時代ですね…当時としても古いレコードで、母が実家から持ってきたもの。 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの歌う『美しき水車小屋の娘』に夢中になりました。 20世紀の名バリトンによるシューベルトの代表的歌曲集、ジャケット画像を探したのですが、記憶にあるものはなかなかヒットしません(彼は何枚も『水車屋』を録音しているので)。 とりわけ気に入ったのは、「詩人のプロローグ Der Dichter, als Prolog」 Der

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          初めまして、かわせみひすいです。 日本とドイツの大学でドイツ近代文学を学び、ドイツ語関係の仕事をしています。 具体的には…時系列順に言うと、 ドイツ語(特許(自動車エンジン、制御システム)など)、英語(コンピュータなど)実務翻訳 ドイツ語教師(大学、語学学校) 放送通訳(独英日)、リサーチ etc. usw. 「語学」は学部の最初の2年間にしごかれましたが、その後は研究や仕事の現場で OJT 的に、あるいは独学で学び続け、15年ほど前に CEFR C2(ネイティヴ・レヴェ

        • ドイツへゆけ!〜孵るまでのドイツ語(3)

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          初めまして、かわせみひすいです。 東京の南西部に住んでいます。長年住んでいるのに実はほとんど知らない地元のきれいなもの、楽しいことを探して、散歩するようになりました。そうして見つけたものやことを、少しずつご紹介したいと思います。 本籍は東京都世田谷区。新宿区で生まれ、23区内の数ヶ所に住んだ後、中学2年生の時日野市に引っ越しました。途中留学したり、都内の別の地域に住んだこともありますが、10年ほど前に戻ってきました。 とはいえ、中学から都内へ電車通学、仕事も都内をはじめ別の

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