では日本国の肇まりは、どうであったのでしょう
我が国では、天照大御神(あまてらすおおみかみ)という宇宙全体を照らすくらい尊い神様が神々を率(ひき)い、高天原(たかあまはら)という高貴(こうき…立派でとうといこと)で広々とした場所で熟議(じゅくぎ…よく話し合うこと)されました。
そして、この世に平和を建設しようという方針を立て、大御神の孫にあたるニニギの尊(みこと)を高天原から降(くだ)らせました。そのとき天照大御神は、次のようなご神勅(しんちょく…神様のお言葉)を出されました。
これを天壌無窮(てんじょうむきゅう)の神勅といいます。
天壌は天地(あめつち)、無窮は終わりのないことです。
こうして、天照大御神の子孫によって、日本の国が治められることになりました。我が国をまとめる中心が明らかにされたのです。
そして、天照大御神は三種の神器(さんしゅのじんぎ)という宝物(ほうもつ)をニニギの尊に授けました。ヤサカニの曲玉(まがたま)とヤタ鏡とクサナギの剣(つるぎ)です。
三種の神器の玉は愛情、鏡は誠(まこと)、剣は正義を表しています。
これらの詳(くわ)しい説明は後でします。
ニニギの尊の次はヒコホホデミの尊、その次はウガヤフキアヘズの尊、さらにカムヤマトイハレビコの尊へと子孫が続きます。カムヤマトイハレビコの尊は、初代の神武天皇(じんむてんのう)のことです。
昭和2年に出版された著書ながら、今読んでも新しく、胸に突き刺さる指摘ばかりです。新しいがゆえに、我が国の抱える病巣や問題の根が深いことが良くわかります。
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