トナリノ広報部の勉強会に参加してみた

朝から取材だけど、情報が新鮮なうちに、自分用の記録として残しておこう。(夜にほぼ書いてる)。
9月9日、トナリノ広報部さんの勉強会に参加した。実は、ライターの勉強会的なものに参加するのははじめて。ちょうど取材前日の移動日だったので参加できるかすら微妙だったけど、ダメ元でも申し込んでよかった。今まで制作会社のライターとして、自社の基準しか知らなかった私。企業広報に携わるライターさん、編集者さんのリアルな話を聞くのははじめてだった。なんだか新しい世界が開けた気がする。

テーマは、インタビュー記事執筆における「ことばの翻訳」。
インタビューからの執筆では、相手の言葉をそのまま用いると伝わりづらかったり、企画の意図と外れてしまったり、文字数が足りなかったり、いろんな理由で「翻訳」の作業が必要になる。でも、その匙加減って難しい。良かれと思ってやったことでも、インタビュイーから「こんなこと言ってない!」と言われることもあるし、原稿が真っ赤で返ってくることもある。答えの出ない、難しい問題だ。

細かい内容についてはレポートが上がるとのことなので省くが、皆さんの話を聞きながら、翻訳作業には2段階あるように思った。1つ目は、インタビュー中。2つ目は、執筆中だ。

インタビュー中、もし相手から回りくどく分かりづらい表現をされたとき、思うような言葉が出なかったとき、どうするか。これまで私は、結構「○○ってことですよね?」とすぐに要約してしまっていた。だが、皆さんの話を聞いていると、すぐにやるのは、相手本来の言葉を生み出せないとのこと。確かに、相手の言葉を待つこと、私はあまりできていないかもしれない。反省ポイントだ。

でもよくよく考えてみると、あんまり嫌な顔をされた覚えもない。私が話上手な人とインタビューしているからかもしれないけど、「○○ってことですか?」と聞いたら、「そうですね……、○○だし、……、たぶん××なんだよな…」みたいにどんどん話が続いていくことが多いような。案外、「はい」では終わることは少ないように思う。

現時点の私の仮説では、「○○ってことですか?」の温度感なのかなと思う。確認のニュアンスで発するのか、疑問のニュアンスで発するのか。ここで相手の反応が変わる気がする。勉強会でも「無知モード」という言葉が出てきたけれども、教えてください!の姿勢でインタビューすると、相手の言葉もどんどん出てくることが多いのが私の実感だ。

2つ目の、執筆段階。これは今回の勉強会ではあまり出なかったけど、話が弾んだ取材ほど、頭を悩ませることが多い。インタビュー時は「なるほど!」と思って聞いていても、案外まとめていると論理が破綻していたりとか。ここでの「翻訳」になると、お客様とのトラブルにもつながりやすいし、難しい。個人的には、ただ「翻訳」で終わらせるのではなく、「翻訳の理由」を説明する手間を惜しまないことが大切かなと思う。まあ、どこまで「翻訳」とするかも難しいのは確かだ。

まあ結局のところ、ライターではどうしようもない部分もあるし、自分を責めすぎるのもよくない。そこは割り切りが必要だ。一方で、お客様と接するときは「言葉のプロ」としての意見を出すべきだろう。最終的な判断はお客様がするからこそ、言葉のプロであるライターがどう考えているのか、それをしっかりと伝えることが、その企画のクオリティを上げることにも繋がるんだと思う。

う~~~ん。考えれば考えるほど、奥が深い。でも今日ちょっとだけ安心した。皆、同じような課題や悩みを持っているんだって。私だけじゃなかったんだなあ…。それが知れただけでも、今日参加できて本当によかった。

ことばの「翻訳」、またじっくり考えてみよう。

さて、これから取材!がんばろ。


ちなみに、トナリノ広報部さん。



参加した勉強会はこれでした。



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