練習なしでフルマラソンに初参加した感想
2024年11月10日(日)
私は先日千葉で行われた、ちばアクアラインマラソンに参加しました。
マラソンは世間一般的に辛いものとして認知されているかと思います。
かくいう私も走ることに関して快感を覚えたことはありませんでした。
しかし、振り返ると参加して良かったとしみじみ感じましたので、ホットなうちに記録に残させていただきます。
参加経緯
結論から申し上げますと「その場のノリ」です。
私は現在社会人二年目になります。
社会人の皆様は感じたことがあるかと思いますが、社会に出ると時の流れが速くなります。毎日同じようなことの繰り返しで、新鮮味が無くなってきます。
※病んでいません
ある日、会社の同僚経由でアクアラインマラソンの存在を知り
「人生一回きりだし、一回ぐらい走っとくか!」
「今日が一番若い!」
という軽いノリでエントリーしました。
自身の運動経験について
保育園~高校までは部活やクラブでサッカーをしておりました。
走ることは好きではなかったですが、サッカーという競技の性質上、それなりに走りこんできた側の人かとは思います。
大学時代はフットサルサークルに所属しておりましたが、ほぼ飲みサーだったので、息が上がるような走り込みはしておりません。
マラソンの経験に関しては、小学校のマラソン大会(2km)が最後でマラソンに関してはド素人です。
フルマラソンの事前練習
フルマラソン初参加にあたり、自分の中での心配事は
①42.195kmを走りきれるのか
②制限時間に間に合うよう走れるか
以上、二点でした。
私は運動部経験もあり、最後までやりきるメンタルに関しては一定の自負がありましたが、フルマラソンとなるとメンタルではどうにもならない問題が出てくるのではないかと心配しておりました。
私はネットでフルマラソンに関して色々調べました。
「フルマラソン 練習なし」
「フルマラソン 初心者 完走 割合」
「フルマラソン 気持ちで走れる」
検索からも分かるように、あまり練習はする気はありませんでした。
というよりも、日々の業務に追われ、オフの時間に好きでもない「走る」ということに時間を割きたくありませんでした。
「さすがにそろそろ練習しないとマズいか?」
「明日から練習しよう!」
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そんなことを考えているうちに、マラソン当日になりました。
マラソン当日
千葉県木更津駅からアクアラインマラソン会場へ
歩くと意外と遠いです。1.5kmぐらい?
「歩いた分をフルマラソンの距離から引いてほしい」
会社の人と談笑しながら、会場に向かいました。
会場につくと、コスプレ等をしている方もおり、お祭りに来たような気分になりました。
フルマラソンスタート
ついに始まってしまいました。
スタートから暫くは人が密集しており、良くも悪くもゆっくり走れます。
地元の方や大会関係者も盛大に盛り上げてくれ、疲れもまだ無いためお祭り気分で楽しく走れます。
10km経過
ついにアクアラインに到達
当日、天候が懸念されておりましたが、何とか持ちこたえてくれました。
普段、車でしか走ることができないアクアラインを走るのは何にも代えがたい感情・気持ちよさがありました。
アクアライン折り返し地点の海ほたるでは給水・給食スポットがあり、ご当地グルメ等を楽しむことができます。
自身の体力に関してはまだ余裕がありました。
20km経過
アクアラインを往復し、帰ってきたところで20km経過になります。
ハーフマラソンはアクアラインを往復し、高速を降りたところでフィニッシュの為、アクアラインマラソンの美味しい部分だけを楽しんで終われるかと思います。
一方で、フルマラソンはここで半分地点となります。
残り、半分は千葉県の市街地を走ることとなります。
自身の体力に関しては少し疲労を感じてきたものの、まだ走れる状態でした。
20kmを過ぎたところから、歩き出す人がポツポツ出てきます。
「ハーフの人はもうゴールなのに、俺たちはまだ半分地点・・・」
そういったメンタル攻撃がくる地点ではあるかと思います。
25km経過
この辺りから歩き出す人が増えてきます。
私も歩いている人を見ると「自分も歩きたい・・・」という感情が湧いてきました。
しかし「歩いているグループの一員になってしまうとゴールできない」と思い、心を鬼にして走り続けました。
30km経過
フルマラソンでよく言われる「30kmの壁」
事前のマラソン練習を全くして来なかった私に制裁を加えるかのように降りかかってきます。
露骨に体が重くなり、走るペースも落ちました。
30km以降は、上り坂のみ歩きました。。。
「キツい。なんでこんなマラソン参加しているんだ。。。」
こういった感情が湧く頻度が30km以降は露骨に増えました。
しかし、それでも走り続けることが出来た理由として沿道の応援があります。
沿道からの子供たちの無邪気な応援は忘れられません涙
沿道の子供たちとハイタッチしながら走っていると、力が湧いてくるものです。子供の力恐るべし。
また
「光GENJI:勇気100%」
「大事MANブラザーズバンド:それが大事」
「ZARD:負けないで」
等を沿道で演奏している方がおり大変勇気づけられました。
大人になると、悲しいことにここまで応援されることは中々ありません。
久しぶりに、応援の力を感じました。
35km経過
ゴールまであと少しです。
フルマラソン経験ある人は共感頂けるかもしれませんが
この地点では「残り5kmではなく、残り7km」
たかが2kmなのですが、体も限界を迎えており、身体的・精神的にもこの2kmが重く圧し掛かってきました。
40km経過
もうここまで来たら気持ちです。
沿道で応援をもとに、動かない脚を気持ちで何とか動かしました。
そしてゴール
ゴールまで残り500mくらいになると、ゴール地点が見えてきます。
動かない脚を動かしました(?)
ゴール地点付近といこともあり、沿道からの応援もより一層増します。
そして遂にゴール!!!
タイムは5時間ちょっとでした。。。
ゴール後には、完走記念のメダルが貰えます。
体は限界を迎えておりましたが、達成感や様々な感情が湧いてきました。
マラソン後
体が限界を迎えておりました。
私は喫煙者なのですが、ゴール後にタバコを吸う元気も残っておりませんでした。
※マラソン走った後のタバコって凄い美味しそうだと思っていたのに。。。
一回座ると立つのも一苦労。家に着いたらお風呂に浸かり、爆睡しました。
殆ど記憶がありません。。。
※当日はなんやかんや51km走ったり歩いたりしてました。。。
翌日は、通常通り出勤です。
私は外回りの営業マンなので、なかなか地獄でした。
特に階段はキツく、生まれたての小鹿みたいになってました。
ただ、営業先でマラソンの話は結構アイスブレイクで使えたので良かったかなとは思います。。。
フルマラソンに挑戦してみて
結論から申し上げると、参加して良かったです。
人間、感情浮き沈みが多いものこそ記憶に残るものだと思います。
綺麗ごとにはなりますが、キツい経験は振り返ると「あの時良かったな」と思うものです。
前述しましたが、人間は今日が一番若いです。
マラソン未経験の方は一度マラソンに参加されてみてはいかがでしょうか。
(良くも悪くも)忘れられない思い出にはなるかと思います
人生経験の一つとして貴重な経験となりました。
参加されたランナーの皆様、本当にお疲れさまでした。
また、大会関係者・沿道で応援していただいた方も本当にありがとうございました!
後述
記述を忘れていましたが、一緒に走った会社の同僚とは7km付近ではぐれました。後日、話を聞いたら、20km地点で関門時間に間に合わず足きりにあったとのことです。
私は若さもあり、何とか走り切れましたが、準備不足感は否めませんでした。
運動経験・習慣、年齢にもよるかと思いますが、ある程度練習はした方がよいかと思います。
人間、モチベーションで動いていると上手くいかないことが多いです。
「明日からやろう」は「馬鹿野郎」という言葉があるように、何もしなければモチベーションは一生湧いてきません。
私の短い人生経験上ですが、環境・習慣を作ることが最も重要だと思います。
とりあえず行動・習慣化。その行動の中でモチベーションは湧いてくるものだと思います。
「鶏が先か、卵が先か」みたいな問題ですが、今回のマラソンは本当に学びが多く、良い経験となりました。
「またマラソン走るの?」という問いに関しては、明言できません。
多分また練習せずに地獄を見るからです。
人間学んでも、明日には忘れてしまうものです。。。
本当に馬鹿野郎です。
フルマラソンをチャレンジされる方がいましたら、どうか事前練習はして下さい。。。
長文になってしまいましたが、ここまで目を通していただきありがとうございました。