三井と神社(企業と神社その1)
三井家と伊勢国江戸時代の豪商、近代の財閥と知られる三井氏の元は近江六角氏に仕えた武士で、三井越後守高安の時代に主家六角氏が織田信長によって滅ぼされると伊勢国に移り、高安は伊勢商人や伊勢御師などと血縁や地縁を結び、高安の長男、三井高俊の代に伊勢松阪に住居し、酒や醤油の販売や質屋を営み、父高安の名乗りである越後守から「越後殿の酒屋」などと呼ばれていたが、時の松坂城主吉田重治より改名を命じられ「越後屋」を名乗った。
高俊は商売への関心が薄く、家業は妻である殊法が切り盛りした。殊法は