【監査対応】重要性の基準とは?②
こんにちは、はやせです。
本日は重要性の基準についてFAQ形式でお話していきます。
よろしくお願いします。
前回までの内容はこちら
Q1:重要性がなければ、間違いを直さなくてもよいの?
直すに越したことはありませんが、直さなくても問題にはなりません。
経理の仕事は、本来、1円単位まできっちり合わせるのが原則です。
しかし、人間のやることですから、どうしても間違いは発生します。
なので、このような「間違いであっても重要性がなければ修正しなくてもよい」という逃げ道が存在しています。もちろん堂々と会計基準に記載されている訳ではありません。
Q2:重要性の金額はどうやって決まるの?
監査人は一般的には、次のように決めます。
重要性の金額=指標とする金額×特定の割合
例えば、税引前利益を指標とする場合、指標に掛ける割合は5%が採用されることが多いです。5%である明確な根拠はありません。おそらく、監査の費用対効果の話だと思います。
Q3:「指標とする金額」としてどんな財務諸表項目を選べばよいですか?
営利企業の場合、前述の税前利益を指標とすることが多いです。
それ以外の指標としては、以下のような項目があります。
・売上高
・売上総利益
・費用合計
・株主資本合計
・純資産
・総資産
業種・規模・会社の状況に応じて、どの指標を利用するかが決定されます。
今回はここまでにします、次回も重要性の基準についてお話しますね。
ではでは!