金持ちが語源!?フランスの金融街で生まれたお菓子フィナンシェ🌈
フランス生まれのバターケーキや焼き菓子の一つ『フィナンシェ』。
正式には、フランス語で、『フィナンシェ』ではなく『フィナンシエ』。別名『フリアン(friand)』とも呼ばれているお菓子です。
フィナンシェは、『ブール・ノワゼット』という焦がしバターとアーモンドの香ばしい風味が特徴。
マドレーヌとよく比較されますが、作る工程で、マドレーヌは全卵を使うのに対し、フィナンシェは卵白のみを使用して作られます。
フィナンシェは、フランス語で『金融家』や『金持ち』という意味があり、金の延べ棒のような形をしています。
パリ証券取引所の周辺にある金融街から広まったと言われており、金融街で働く金融家たちが、素早く汚すことなく食べられるように考案されたお菓子です。
また、金融街とフィナンシェの形が連想しやすく、少しずつ親しまれていったとも言われています。
かつて17世紀に、ナンシーの『L'ordre des Visitandines(聖母訪問教会)』の修道女によって作られたことから、古くは『ヴィジタンディーヌ』と呼ばれていたこのお菓子。
教会の宗教絵画で絵の具の代わりに卵黄を使い、余った卵白でお菓子を焼いたのが始まりです。
当時、バターやアーモンドは高価なもの。
そのため、庶民のお菓子ではなく、教会で作られる貴重なお菓子でした。
フィナンシェは、フランス発祥のお菓子ではありますが、販売数では、日本が世界で最も売れている国。
1969年4月に創業した『アンリ・シャルパンティエ』という喫茶店。
その後、1975年9月に、神戸そごう百貨店へ初出店した際、フィナンシェを発売し、お店の看板商品になります。
販売数で年間3,000万個というギネス記録もあるほど。
なぜ、日本人にここまでウケたのでしょうか?
フィナンシェは、「隙のない繊細な洋菓子」。
世界的に見ても、日本人の性格は細かく、職人気質。そのため、親しまれてきたのではないかと言われています。
名前の通り、贈り物としても縁起が良い『フィナンシェ』。
現代では、正四角形やハート形のもの、抹茶味、チョコレート味などのさまざまな形や味のものが普及しているので、好きな方はぜひご賞味ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈