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グレゴリオ暦と宗教の関係🌈

現在、日本のカレンダーや暦(こよみ)は、『グレゴリオ暦(太陽暦)』をもとに作られています。

名前までは知らなかったという方も多いのではないでしょうか。

グレゴリオ暦は、ローマ教皇のグレゴリウス13世が、旧暦であるユリウス暦(紀元前46年から1582年まで使われていた暦法)の改良を命じ、誕生した暦法で、1582年10月15日(金)から使用されています。

地球が太陽の周りを回る周期『太陽年』をもとに作られており、1年の日数を1太陽年(365.2422日)の日数に近似させるため、

<1太陽年(365.2422日)を時間に換算する計算>
0.2422日 = 5.8128時間(0.2422 × 24時間)
0.8128時間 = 48.768分(0.8128 × 60分 )
0.768分 = 46.08秒(0.768 × 60秒)
よって、1太陽年 = 365日5時間48分46秒となる。

1年を365日とした上で、400年の間に、97回の閏年(うるうどし)を設け、その年を366日にすることで、1年を平均365日5時間49分12秒としています。

グレゴリオ暦は、旧暦のユリウス暦に対して、『新暦』と呼ばれている暦法でもあります。


グレゴリオ暦が日本で採用されるようになったのは、1872年。

それまで、日本では、月の満ち欠けをもとに、太陽の動きを加味して作られた『太陰太陽暦』が使われていました。

そんな中、他国の暦法であったグレゴリオ暦を迎え入れることを決断したのは、大正天皇でした。

いかに柔軟性のある人物だったかが伺えます。

大正天皇は、明治天皇のご子息の中で、唯一成人した子どもでした。しかし、生まれたときから病弱で、何度も大病を患っていました。

亡くなる最期まで身体が弱かったにもかかわらず、お務めを続けながら、新たな文化を積極的に取り入れていたといいます。

明治時代から、少しずつ西洋の文化が入ってきていた日本。その流れで、グレゴリオ暦も海を渡って入ってきたと言われています。


ユリウス暦からグレゴリオ暦に切り替わるきっかけになったのは、ローマ教皇のグレゴリウス13世が開いた宗教会議でした。

実は、どの暦法も、宗教的観念から生まれたものなんです。


宗教の影響が、世界へと広がる理由。

それは、「信者の数」にあると言われています。

現在も、キリスト教とカトリック教の教徒はあわせて、アメリカの人口の約4倍近くおり、世界各地に信者がいるため、広まりやすいんです。

2023年現在、その数、およそ13億人。

しかし、この二つの教徒を上回るのが、イスラム教徒。現在20億人以上。

もしかすると、今後、宗教の序列によっては、太陽暦から新たな暦へと変わる可能性も0ではありません。

イスラム教の影響が、世界を席巻する日も近いかもしれませんね。

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