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幻の鶏!?天草大王の復活🌈
かつて、熊本で飼育されていた日本最大級の「天草大王(あまくさだいおう)」という鶏を、皆さん、ご存知でしょうか?
大型のものになると、背丈が90センチ、体重が6750グラムにもなる巨大な鶏。
一般的な鶏と比較しても体重は、2倍以上!
天草大王は、明治中期から大正時代にかけて、天草諸島内で飼育されていた鶏で、長崎県島原の鶏肉問屋が、博多水炊き用肉鶏として出荷していたものです。
しかし、不況に陥った昭和初期に、博多水炊きの需要が落ち込んだため、次第に飼養羽数が減少していき、最終的に絶滅してしまった品種なんです。
そんな天草大王を復活させようと、熊本で、1993年から2000年にかけて、様々な交配をしながら、研究を始めました。
飼育場所も、1平方メートルあたりに7羽以下という、ストレスを与えない自然に近い環境で育てるなど、
様々な試行錯誤を経て、本来の天草大王と同じ大きさの鶏を育てることに成功しました。
しかし、ここで大きな壁にぶち当たります。
天草大王は、産卵率が低いことが判明したんです。
さらに、天草大王同士の交配では、雛が育ちにくいことも判明してしまったんです。
肉用種鶏として考えると、致命的。
高品質の肉用鶏を生産するためには、天草大王の雄鶏と交配できる雌鶏を再研究する必要がありました。
2003年に、天草大王の雄鶏と交配できる雌鶏の開発に成功し、この雌鶏を『九州ロード』と名付けました。
そして、『天草大王の雄鶏』と『九州ロード』のつがいで生まれた子どもが、『原種・天草大王』として、復活したんです。
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天草大王の特徴。
・臭みがない
・脂がのっている
・肉量が多い
風味豊かな鶏油が、とても濃厚かつジューシー。
噛めば噛むほど出てくる肉汁と旨味は、絶品です。
限られた老舗料亭や、日本の外交を影で支える『公邸料理』などで、振る舞われてきました。
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最近、少しずつ全国のスーパーやラーメンの出汁などで、使われるようになってきています。
天草大王、実は今、ネットで取り寄せることができます。
知人からいただいて、食べてみましたが、今までに味わったことのない旨みが凝縮されており、とても美味しかったです。
ぜひ、食べてみてください✨
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
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