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NASAミッションでも活躍!私たちの未来を変える透明な物質エアロゲル🌈

今年の冬は、12月に入ってからも、例年より気温が高い日が多く、部屋の中で半袖で過ごしていた方も多いのではないでしょうか?

しかし、先週あたりから急に寒くなり、冬の訪れを感じる日も増えてきました。

今年の冬は、ラニーニャ現象の影響を大きく受けると予想されており、

「ラニーニャ現象が発生する冬は『寒冬』になりやすい」

真冬の防寒アイテムが活躍する機会が増えそうです。

そんな冬の防寒対策ですが、今後、今までにない画期的な対策(アイデア)は生まれるのでしょうか?


実は今「近い将来、極めて高い断熱性能を持つ『エアロゲル』がこの問題を解決する」と言われています。

エアロゲルは、1931年に科学者スティーブン・キスラーによって発明された、地球上で最も軽く、断熱性の高い物質。

90%以上が空気でできており、その見た目から、「凍った煙」とも呼ばれています。

見た目は、限りなく透明に近い白色で、『シリカ』と呼ばれる二酸化ケイ素で作られています。

エアロゲルは、光を吸収しないため、目では中々捉えられない不思議な物質。

NASA(米航空宇宙局)は以前、探査機『スターダスト』のミッション(秒速6kmで飛んでいる彗星の粒子の採集)で、このエアロゲルを使用しています。

地球上で最も軽く、最も絶縁性(電気を通しにくい性質)に優れた「多孔質でほとんど透明」という特性が、採用する決め手になったようです。

エアロゲルは、絶縁性以外にも数多くの特性を備えており、さまざまな用途での活用が期待されています。


その中でも今、特に注目を集めているのが『優れた断熱性』。

エアロゲルを窓の隙間に入れることで、断熱材の役割が果たせると言われています。

寒い冬の時期、部屋をエアロゲルで覆うことで、外気温に左右されることがなくなり、理想の抵エネルギー消費社会の実現が可能になるんです。

他にも、このエアロゲルを板状ではなく、粉砕してパウダー化した複合化断熱材なども作られています。

形状を変えることもできるため、多方面での応用が期待されています。

例えば、

「農業用ハウスをビニール製からエアロゲルに変えることで、食物の生産スピードや品質が向上する」

さらに、

「エアロゲルを使用することで、平均気温がマイナス50℃以下の火星でも快適な温度を維持できる」

こういった論文も出てきています。


火星の厳しい寒さを和らげるのはもちろん、火星に存在する氷を溶かすことができるのが、この『エアロゲル』。

そのため、飲み水の確保に加え、火星での農作物の栽培もできるようになるかもしれません。

これは、地球で起きている『温室効果の原理』と非常によく似ています。

地球の大気にわずかに含まれる『温室効果ガス』は、赤外線を吸収し、再び放出する性質があります。

そのため、太陽からの光で暖められた地球の表面から外に向かう赤外線は、温室効果ガスに吸収・放出される可能性があり、地球に向かう赤外線の熱作用によって、再び地球の表面を温めてくれます。

これが『温室効果の原理』です。

今後、エアロゲルを使って火星の表面を温め、農作物の栽培や人類の移住計画に繋げる動きがより加速するかもしれませんね😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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早坂 渚
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