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見た目がそっくり!人魚のモデルになったジュゴンとマナティの違い🌈

温和で大人しく、他の動物を攻撃する武器を持っていない『ジュゴン』と『マナティ』。

見た目はクジラやイルカに似ていますが、どちらも背ビレがありません。

また、分類上、近い関係にある両者ですが、生息地や食性が異なります。

<食性とは?>
日常摂取する食べ物の種類や摂取の方法からみた『動物の習性』。
草食性・肉食性・雑食性・腐食性、あるいは、少食性・多食性・単食性などに分けられる。

マナティは、低カロリーの水草や海藻類だけで大きな身体を維持しなければならないため、大量(1日に体重の約10%)のエサを食べます。

それに対し、ジュゴンは、下向きの平らな口を使い、主に、海底に生えている海藻を根元から掘り起こして食べます。

また、マナティとは違い、太平洋やインド洋の温かくて浅い海域に生息しており、河川にはほぼいません。


仲間同士の絆が深く、一頭が傷つくと助け合い、敵に会っても逃げるのみの『ジュゴン』と『マナティ』。

彼らは昔、人魚と見間違えられ、存在が明らかになりました。

最初に、マナティを人魚だと勘違いしたのは、アメリカ大陸を発見したクリストファー・コロンブス。

1493年1月9日のコロンブスの航海日誌には、『航路』と『マナティの生息地』が重なっていることに加え、

「泳ぐ姿や子どもを抱えて哺乳する姿が人魚のように見えた」

と書かれていることから、この説が最も有力視されています。


この時代には、マナティーとは別に、人魚という動物が存在していると考えられていました。

「海には人魚という生き物が住んでおり、体半分は人間、もう半分は魚でできている」

このような人魚伝説は、世界中にあり、沖縄にもたくさん残されています。

例えば、

・津波を予言して人間を助けた話。
・人魚が人間を死へ導こうとしたため、彼らとの関わりを避けるよう戒めた話。

人魚伝説のモデルは、東洋ではジュゴン、西洋ではマナティーというのが定説です。

尾ひれの形を比較すると、しゃもじ型をしているマナティに対して、ジュゴンは、クジラやイルカのように三角形の形をしています。

また、全身のフォルムもジュゴンの方が、ややコンパクトでスリム。

これらのことから、現在の人魚のイメージに一番近いのは『ジュゴン』という定説があります。


沖縄の海では、昔から時々人間の目に触れていた『ジュゴン』と『マナティ』。

沖縄が琉球王国だった時代には、永遠の寿命を得られる生き物とされ、八重山諸島では、『年貢』として捕獲されていた歴史があります。

日本人は、世界で最も多く、ジュゴンとマナティに接しているのかもしれませんね😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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早坂 渚
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