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世界で最も澄んだ海域!?人類が到達できないポイント・ネモとは?🌈

皆さん、南太平洋に『到達不能極』と呼ばれる場所があるのをご存じでしょうか?

到達不能極とは、「辿り着くのが困難な場所」。

「地理的に最も陸地から離れている島」
⇒ 太平洋の上に点在している諸島。どれも陸地から2700km近く距離があり、わざわざ船が通ることもなければ、人が住んでいる形跡もない。

もしくは、

「地理的に最も陸地から離れている海」
⇒ 南太平洋の上にあり、ニュージーランドとチリの間に存在している。

このような南太平洋上にある到達不能極のことを『ポイント・ネモ』といいます。

ポイント・ネモに辿り着くまで、最速のヨットでも15日と10時間はかかると言われています。


ネモは、「誰もいない」という意味のラテン語。

その言葉どおり、現在のところ、ポイント・ネモに住んでいる生物はほとんどいません。

その原因として挙げられるのが、

「大陸から遥か離れた場所にあるため、生物が生きるための栄養素が行き届かないこと」

そのため、ポイント・ネモは「世界で最も澄んだ海域」と言われているんです。


そんなポイント・ネモは、人工衛星の終着地に指定されています。

人類が初めて人工衛星を打ち上げてから、60年以上。

宇宙開発の歴史がスタートしてから現代に至るまで、これまでに約8000の人工衛星が打ち上げられてきました。

人工衛星は、地球の軌道上をぐるぐると回りながら、惑星の調査をしたり宇宙の歴史を調べたりするだけでなく、気象観測や地質調査などにも役立てられています。

その反面、経年劣化で役目を終える人工衛星が増え続けており、その多くは、大気圏に突入するときに燃え尽きてなくなっています。

しかし、一部は燃え尽きずに地球に落ちてくるんです。

いわゆる『宇宙ゴミ』と呼ばれるもの。

この宇宙ゴミが落ちてくる場所が、ポイント・ネモの海域に指定されているんです。

過去に、ポイント・ネモに沈んだ人工衛星の数は、約200~300。

これだけ多くの人工衛星が落ちてくる場所とあって、現在、海洋汚染の問題が懸念されています。

今後、これまで宇宙開発に未着手だった国や多くの企業が次々と開発競争に参戦し、人工衛生の数はさらに増えることが予想されています。

「人が住んでいないポイント・ネモ」

とはいえ、闇雲に鉄屑の破片を捨てて良いというわけではありません。

しかし、飛行機の通り道でもなく、周囲に島もない、この場所にしか人工衛星を落とせないのが現状です。


そんな到達不能極であるポイント・ネモに行く人たちが近年、増え始めています。

当然、行くのに莫大なコストが掛かるこの場所。

しかし、『未確認の生物』や『新たな発見』が期待される場所として今、注目されているんです。

地球には、まだ知られざる場所がまだ数多く残されているのかもしれませんね😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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早坂 渚
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