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人の行動をWi-Fiで検知する新しい技術Wi-Fiセンシングとは?🌈
Wi-Fiの電波は、人や物によって遮られると、弱まったり届かなくなったりします。
特に、金属・コンクリート・大理石・水に弱いのが、Wi-Fiの特徴です。
私たちの体は、50~70%が水分でできているため、Wi-Fi経路にいると、Wi-Fiの電波を遮ってしまいます。
この特徴を逆手に取った試みが、来年2025年からスタートします。
それが、『Wi-Fiセンシング』と呼ばれる新しい技術。
今私たちが使っているWi-Fiは、通信機能に特化しているため、動体検知などはできません。
それに対し、Wi-Fiセンシングは、Wi-Fiの電波を利用して、人や物体の動き、呼吸などの情報を触らずに検知することができます。
センシングとは、センサーを使って様々な情報を数値化する技術のこと。
・見守りサービス
・警備保障
・医療や介護
こういった屋内環境での『センシング』や『モニタリング』を必要とする様々な分野で、応用が期待されている技術です。
また、このWi-Fiセンシングで取得したデータを、AI(人工知能)に組み込むことによって、より多くのサービスでの利用が可能になります。
Wi-Fiセンシングの特徴は、
・ただ機器を置くだけで利用できる。
・カメラや画像センサーが要らないため、プライバシーが確保できる。
・常時装着や充電の煩わしさがなく、検知漏れが少ない。
電波が飛び交う中、人が動くと、電波はその影響を受け、伝わり方が変化してしまいます。
Wi-Fiセンシングは、この弱点を利用し、電波が届く範囲内であれば、カメラを使わずに人間の存否確認をすることができます。
解析結果は、スマホアプリで確認することができ、異常を検知した場合は、ブザーで知らせてくれます。
また、睡眠時の体の微細な動きも検知することが可能なほか、睡眠状態(レム睡眠・ノンレム睡眠)も把握できるため、研究分野での応用も期待されています。
私たち一般の家庭にもメリットが多い『Wi-Fiセンシング』。
・人の存否(居るか居ないか)検知
・睡眠モニタリング
・子どもやお年寄りのケア
電子機器や家電と連携させることで、赤ちゃんの子育てやペットの見守りができ、何より、カメラや温度検知などの装置が必要ないため、導入コストを抑えられるのがポイントです。
Wi-Fiセンシングは、2025年3月に、Wi-Fiの規格に盛り込まれる予定。
ゲームやアプリ・スポーツ・音楽などとも連携でき、用途に応じた使い方が簡単にできるため、サービスの広がりも早いことが予想されています。
Wi-Fiセンシング中心の生活が当たり前になる時代は、そう遠くないかもしれませんね😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
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