サボテン由来のヴィーガンレザー🌈
動物の皮を使った本革(天然皮革)に対し、動物の皮以外の素材を使って作られる人工皮革が『ヴィーガンレザー』です。
本革が、牛やワニ・ヘビといった動物の皮から作られるのに対し、ヴィーガンレザーは、動物以外の素材を使って革のように仕立てるため、動物の命を奪わずに製造できます。
現在、バッグ・靴・財布などに幅広く使用されている本革。
実は、動物の皮に付着している臭いや菌を殺菌する工程で大量の化学物質が使用されています。そのため、乱獲による種の減少はもちろん、環境汚染も問題視されているんです。
この化学物質というのが、ホルムアルデヒドなどの有毒物質が含まれている『混合なめし剤』。
これが、本革を製造する工場から放出されており、河川汚染や異臭の原因にもなっています。
そういった点でも、ヴィーガンレザーは、環境やアニマルライツに配慮した素材といえます。
植物由来のヴィーガンレザーは以前からありましたが、最近新たに開発されているのが、『サボテン』を使ったヴィーガンレザーです。
このサボテン由来のヴィーガンレザーを開発したのは、二人の男性。
これまでファッション業界や家具、自動車産業に従事してきた、メキシコ在住のエイドリアンさんとマルテさんです。
二人は、環境汚染が深刻な問題であると考え、環境にやさしい商品を作りたいと、スタートアップ企業『Adriano Di Marti』を設立。
2年の歳月をかけて調査した結果、メキシコ全土で栽培され、水がなくても育つサボテンに辿り着きます。
①成熟した葉を切る
②汚れを落とす
③すり潰す
④3日間天日に晒して乾燥させる
⑤独自の技術(特許取得済み)で染色する
実は、この過程で動物の皮を使用した場合、臭いや菌を処理しなければなりません。
サボテンから作られる革の場合、その処理が必要ないため、有害物質は一切出ません。
しかも、サボテンの分厚い表皮は、動物の皮に非常に近い質感を持っており、仕上がりは、本革のような弾力性・耐久性・通気性に優れ、しかも10年近く使用できるんです。
本革や合皮に比べても、環境にやさしく、今後も安定した生産が十分に見込めるサボテンのヴィーガンレザー。
砂漠地帯での生産も可能なため、労働的にも、植物が育ちにくい国や地域に恵みをもたらすことができます。
環境や生活に役に立つサボテンのヴィーガンレザー。
私の部屋にも観賞用のサボテンがいくつかありますが、いつか椅子やソファーもサボテンのヴィーガンレザーのものにしようと思っています😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈