空気からバターを作ることに成功したアメリカのスタートアップ企業🌈
これまで非現実的だと思われてきた『空想科学』。
これが、ようやく現実味を帯びてきました。
アメリカのスタートアップ企業『セイバー(Savor)社』が、まるでアニメのような発想で、空気からバターを作り出すことに成功したんです。
『色・形状』『味・食感』
全てが本物のバターと変わらない、新感覚のバター。
「空気と水から脂肪をつくる」
こういった斬新な発想から生まれた、このバターは、
『空気から二酸化炭素』
『水から水素』
これらを熱化学のプロセスに乗っ取って処理することで、動物や植物を使用せずに脂肪をつくることを可能にしました。
セイバー社は、
「ペットボトルに牛乳を入れて振ると、バターになる」
この原理を応用して、空気からバターを作り出したんです。
このバターは、単にバターの美味しさを再現したものではありません。
今、世界全体の温室効果ガスの排出量は、家畜由来のものが14.5%。全体の1/10以上を占めています。
空気からつくるバターは、温室効果ガスを排出せず、農地も使わないため、水の使用量も従来の1000分の1以下で済みます。
しかも、製造工程が少ないため、簡単に規模を拡大させることができます。
しかし、このバターには、課題があります。
それが、
「価格をどこまで引き下げることができるか」
セイバー社は、動物脂肪のバターと同程度、もしくは、それよりも安く販売できるようにしたいと考えていました。
そんな彼らの課題を聞きつけ、訪れたのが、マイクロソフトの創設者『ビル・ゲイツ』。
彼は、このバターを試食し、あまりの美味しさに感動。
「本物のバターと変わらない」と驚いたそうです。
彼は、その場ですぐ、サイバー社に投資することを決めたといいます。
「手頃な価格で、危険な科学物質を使用していない動物性食品を手に入れる」
これが、私たち消費者の理想の形。
最初は抵抗があるかもしれません。
「研究室でつくられたバターを口に入れても良いものなのか」
しかし、この発想には、二酸化炭素の排出量を大幅に削減できる可能性が秘められています。
セイバー社は、公式サイトで、
「脂肪が中心となる食品はすべて、理論上、二酸化炭素と水から生成可能です。次の試みとして、より広い食材に取り組んでいます」
このように説明しています。
『脂肪が中心となる食品』
つまり、牛乳・アイスクリーム・チーズ・トロピカルオイル、さらには、肉に至るまで。これらの食品がすべて人の手で作れる時代が、すでに来ているということです。
セイバー社の今後の展望が楽しみです😌
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