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なぜ立っているのか分からない!?謎が解明されない聖ヨゼフの螺旋階段🌈

アメリカ・ニューメキシコ州のサンタフェにある教会『ロレット礼拝堂』。

この教会が建てられたのが、1878年。

当時のサンタフェは、まだ大きくはありませんでしたが、多くの地元住民の協力のおかけで建設が実現したと言われています。

ロレット礼拝堂は、ローマのサン・スルピス教会をモデルにデザインされました。

教会の内部には、木製の螺旋階段があります。

この階段は、建築学的にはありえない構造をしており、今のところ、誰がどのように作成したのかが分かっていません。

この事から、ミステリーの一つに数えられている、神秘的な教会です。


当時の建設記録には、次のような記載があります。

1873年から、ロレット礼拝堂の建設が始まった。
建築は順調に進んでいたが、完成間近になって、シスターたちが2階の礼拝堂へ登る方法が想定されていなかったことに気づく。
しかし、気づいたときには、もう建設がかなり進んでおり、階段を設置するスペースがなかった。
シスターたちは、多くの有名な大工に階段の作成依頼をしたが、誰も教会の構造に合った階段を計画することができずにいた。
途方にくれたシスターたちは、それから9日間、祈りを捧げ続けた。
すると、シスターたちのもとへ一人の老人が現れ、階段を作らせてほしいと、逆に依頼が舞い込んできた。
その老人はたった一人で、1本のノコギリ・T定規・金槌を使い、半年かけて、螺旋階段を完成させた。
しかし、その老人が階段を作成している姿を見た者は誰もいない。階段の完成後、支払いを受ける前に、その老人は姿を消してしまった。

見知らぬ老人が、木製の螺旋階段を、接着剤や釘も使わずに作り上げたと書かれています。


そんなロレット礼拝堂の螺旋階段には、いくつか不思議な点があります。

①「中心部分に柱がない」

通常、螺旋階段には、中心に柱があります。しかし、この階段には、その柱が存在しません。

そのため、階段全体が非常に軽く、逆に安定しているんです。

②「階段の幅が全て均等」

通常の螺旋階段は、段の幅にバラつきがありますが、この階段は、幅が均等になるように仕上げられています。

③「不思議な階段の『支え方』」

聖ヨゼフの螺旋階段は、階段全体が互いに支え合う形で立てられているのですが、その支え方が、誰も解明できないほど巧妙なんです。

これに関しては、いくつか説があります。

「内側の螺旋の半径が小さい」
 ⇒ 階段自身が支柱になっている
「通常の階段よりも弾力がある」
 ⇒ コイルバネと同じ原理で建てられている

当時の建設記録を見ると、見知らぬ老人が、階段の設計と施工の手順を指示したとされています。

しかし、

・その老人が誰なのか?
・なぜ、階段の建設に関わったのか?

など、詳細については明記されていません。

また、階段を支える構造についても、当時の大工たちですら、全く理解できていなかったようです。

その巧みな作りから、

「聖ヨゼフ(キリストの養父)が階段の設計を指示したのではないか」

との噂まであります。

しかし、これも決定的な証拠がないため、結局のところ、階段の起源に関しては、謎に包まれたままです。


実は、日本にも、支柱のない螺旋階段は存在します。

1907年に、大正天皇の宿舎として建築された『仁風閣(じんぷうかく)』。

映画『るろうに剣心』のロケ地としても有名な場所です。

この螺旋階段は、硬いケヤキを彫った厚板で支えられており、聖ヨゼフと同じく、均等のとれた曲線状に作られています。

「非常に優れた職人による技術が詰め込まれた芸術品」

どちらも、詳細がミステリーだからこそ、人々は魅了されるのかもしれませんね😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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早坂 渚
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