電波が受信できない!?家の壁に大量のどんぐりを貯めるドングリキツツキ🌈
冬に向けてどんぐりを貯蔵するのは、リスだけではありません。
アメリカ・カリフォルニア州のソノマ郡である日、民家の壁の中から大量のどんぐりが見つかりました。
この事件を起こしたのが、キツツキの仲間『ドングリキツツキ』。
煙突の穴から屋根裏にどんぐりを落とし、別の穴から屋根裏に入って、隠したどんぐりを食べていました。
どんぐりは、この家の近くにあるオークの木から集められたもので、壁の中から、屋根裏からこぼれ落ちた大量のどんぐりが見つかったそうです。
この家の住人は、このどんぐりの除去作業をするために、壁に三つの穴を開けることになったそうで、3人の作業員が丸一日かけて作業を行いました。
黒い大型のゴミ袋が8つ、総重量300kg近くになったといいます。
通常、キツツキは、民家の外にどんぐりを貯蔵します。民家の中に持ち込むことは滅多にありません。
キツツキが木をつつく理由は様々で、巣穴作るためであったり、エサの虫を食べるためであったり。
時には、他のキツツキとのコミュニケーションを図るために、木をつつくこともあります。
さらに、この地域では、「電波が受信できない」というトラブルも発生しています。
通報を受けた電気業者がアンテナを見ると、大量の穴が開けられているのを発見。
そのアンテナのカバーを開けると、中から大量のどんぐりが出てきたそうです。その総重量は、約135kg。
長年に渡ってドングリキツツキを研究している、コーネル大学の上級研究員ヲルター・コーニグ氏によると、「彼らは、どんぐりの隠し場所を探すのが上手い」といいます。
信号機にどんぐりが詰め込まれ、色が分からなくなったこともあるそうです。
ドングリキツツキは、北米西部やコロンビアを中心に、オーク・松の木・セコイアなどがある森林に多く生息するキツツキの仲間。
名前の通り、どんぐりをエサとするキツツキで、枯れ木に穴をあけ、1個ずつ貯める習性を持ちます。
群れで、縄張りを構えて生活するため、その縄張りになった木は穴だらけになってしまうようです。
その穴の数、1本の木に対して、なんと数万個。
一つの穴に対して、1個ずつドングリを入れていきます。まとめて貯蔵すると、カビや湿気で食べられなくなってしまうからだそうです。
木造であれば、屋根にも穴を開けてしまう、このキツツキ。
その理由は、冬のエサの少ない時期や子育てで忙しくなる時期に向けて、エサであるどんぐりを貯蔵しておかなければならないためです。
それだけ、野鳥にとって、越冬は死活問題なんです。
どの木にも相当な穴が開けられているので、集合恐怖症の人は見ることはできないかもしれません😓
興味のある方はぜひ調べてみてください✨
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈