現存する世界最古の木造建築！法隆寺の七不思議と建築的特徴を紐解く🌈

約1300年の歴史を誇る、日本を代表するお寺『法隆寺（ほうりゅうじ）』。

法隆寺は、607年に、聖徳太子によって建てられたお寺で、境内には、現存する世界で最も古い木造建築物『西院伽藍（さいいんがらん）』があります。

法隆寺の中には、多くの重要な建造物があり、その数、3,000点以上。

中には、国宝や重要文化財に指定されているものもあり、1993年に国内で初めて世界文化遺産に登録された場所でもあります。

学生の頃に、修学旅行や遠足で訪れたことがある人も多いのではないでしょうか？

そんな歴史的価値と建築美を兼ね備えた『法隆寺』。

法隆寺には、未だ解明されていない謎が多く残されています。

皆さん、法隆寺に伝わる七不思議をご存知でしょうか？

「不思議な部分があると、魅力が増す」

そんな法隆寺の七不思議を一つずつ、解説を交えながらご紹介します。
 

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① 建物に蜘蛛の巣が張らない

これは、「風通しの良い設計」や「湿気が少ない環境」になっているため。
神秘の建築物には虫は寄り付きません。

②雨だれ跡が地面に残らない

石畳や建物の周りには、雨が降った後も雨だれは残りません。
建築設計が雨水を効率よく流す工夫を取り入れているため、直接的な侵食が少ないのではないかと考えられます。

③南大門前の鯛石と水難防止伝説

南大門前にある鯛の形に似た石『鯛石（たいいし）』。
この石には、
「大和川が氾濫した際、鯛石より先に水が押し寄せなかった」
という伝説があります。

④不思議な伏蔵がある

金堂の北東角、経蔵の中と廻廊の南西角、五重塔の前あたりに3つの石の蓋があり、その中には蔵が設けられています。そこには、さまざまな財物が保管されており、「聖徳太子の残した法隆寺の秘仏」と言われています。

⑤五重塔の心柱に秘められた謎

五重塔の上になぜか鎌がかけられています。
魂が上へ上がっていけるように4つの鎌がかけられているそうです。

⑥法隆寺の蛙（カエル）には片目がない

法隆寺に住み着いている蛙は、なぜか片目が失われていると言われています。
聖徳太子が瞑想しているときに蛙の声に悩まされ、筆を投げたところ、運悪く蛙の片目に当たってしまい、それ以来、法隆寺に住む蛙は片目になってしまったんだそうです。

⑦夢殿の礼盤の下が汗をかいている

夢殿の礼盤（お坊さんがお経を唱えるために座る台座）の下が、なぜか常に汗をかいているんだそう。
まるでいつも誰かがそこにいるみたいですね。

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法隆寺は、

「古来の風水思想に基づいて建設された」

とも言われています。

特に、寺院の配置や地形を取り入れた設計が不思議な現象を引き起こしている可能性はあります。

また、

「敷地内の樹木や建物同士の配置が、自然のエネルギーを調和させる役割を果たしている」

という説もあります。

法隆寺の不思議な魅力には、環境との調和が大きく影響しているのかもしれません。

聖徳太子が仏教を通じて日本社会に平和と調和をもたらすために建てた『法隆寺』。

飛鳥時代から日本の精神文化の中核を担ってきたこの時代の背景には、当時の『思想』や『美学』があり、それが、法隆寺の七不思議をより神秘的にしているのかもしれません。

法隆寺は、四季を通じて、さまざまな顔を私たちに見せてくれます。

きっと、学生の頃とは違う、新たな視点や発見が得られるはずです。

この冬、まだの方は、ぜひ、雪の中に佇む『静けさ』と『神秘さ』を体験しに、法隆寺を訪れてみてください😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈