![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172854784/rectangle_large_type_2_e9e7b5561fb3f5dfc7b1fe2b2cf50240.jpeg?width=1200)
鉄仮面の正体は一体誰なのか!?フランス史に捕らえられた鉄仮面の囚人🌈
フランス史上、最も神秘的な人物とされている『鉄仮面の囚人』。
彼が収監されたのは、1669年。
そこから、34年間、同じ場所に収監されていましたが、囚人にも関わらず、食事や服に関しては、囚人とは思えないほど良いものが与えられ、付き人までいたと言われています。
彼の正体については、これまで多くの議論が行われ、その度にさまざまな憶測が飛び交いました。
「イギリスからの亡命者ではないか?」
「フランス王室の関係者ではないか?」
イギリスの革命『名誉革命(1688年~1689年)』が起こる前に国王が処刑された『ピューリタン革命』。
そのときに王政は途絶えたため、この革命に関わる重要人物だったのではないかという説です。
他にも、フランスのルイ14世の兄弟だったのではないかという説もあり、このミステリーは、小説・アニメ・映画・舞台など、多くの作品に取り上げられています。
彼は、一体誰だったのでしょうか?
そして、なぜ、顔が仮面で覆われていたのでしょうか?
鉄仮面の囚人が出てくる最初の記述は、1751年に、作家で歴史家のヴォルテールが記した書物『ルイ14世の世紀』。
ヴォルテールは、鉄仮面の囚人がルイ14世の時代に実在していたとしており、彼は晩年、覆面を外した状態で過ごしていたものの、ほとんどの期間、仮面を着用させられていたと述べています。
この鉄仮面の囚人の正体を巡っては、これまで、さまざまな仮説が立てられてきました。
有名なのは、
『鉄仮面の囚人が、ルイ14世の双子であり、王位をめぐる紛争を避けるために幽閉された」
とするもので、
「双子の存在は、王位継承を巡る争いを招く恐れがあるため、当時の王家が極秘にしたのではないか」
というものです。
これは、鉄仮面の囚人が『ジャン=バティスト・コルベール』の秘密を知っている者であったとする仮説。
コルベールは、財務総監として、フランスの経済政策を担っていた人物。
彼の政策によって、恩恵を受けた人は多く、彼を支持する人も多い反面、不利益を被った者も少なくなかったため、秘密を守るために囚人が拘束され、顔を仮面で覆われたのではないかというものです。
こういった背景を踏まえて考えると、フランスの絶対王政の時代においては、政治的な敵や密偵が多く存在していたことが分かります。
そのため、国家機密の保持は極めて重要。
内部事情を知る人物や国家の安全を脅かす可能性のある人物は、秘密裏に処理されていた可能性があります。
鉄仮面が顔を覆っていた理由は、
「彼の正体が明らかになると、王室の安全が脅かされるから」
という説が濃厚です。
この鉄仮面の囚人に関する謎は、未だに解明されてはいません。
説を立証する明らかな証拠がないんです。
神秘さ故、全容が物語として語られ、美しくも儚い伝説として、今も、歴史家や文学者によって語り継がれています😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
いいなと思ったら応援しよう!
![早坂 渚](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/168143166/profile_c2e9dbf35cc54996d9a2da7c57423fa6.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)