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鉄仮面の正体は一体誰なのか!?フランス史に捕らえられた鉄仮面の囚人🌈

フランス史上、最も神秘的な人物とされている『鉄仮面の囚人』。

彼が収監されたのは、1669年。

そこから、34年間、同じ場所に収監されていましたが、囚人にも関わらず、食事や服に関しては、囚人とは思えないほど良いものが与えられ、付き人までいたと言われています。

彼の正体については、これまで多くの議論が行われ、その度にさまざまな憶測が飛び交いました。

「イギリスからの亡命者ではないか?」
「フランス王室の関係者ではないか?」

イギリスの革命『名誉革命(1688年~1689年)』が起こる前に国王が処刑された『ピューリタン革命』。

そのときに王政は途絶えたため、この革命に関わる重要人物だったのではないかという説です。

他にも、フランスのルイ14世の兄弟だったのではないかという説もあり、このミステリーは、小説・アニメ・映画・舞台など、多くの作品に取り上げられています。

彼は、一体誰だったのでしょうか?

そして、なぜ、顔が仮面で覆われていたのでしょうか?


鉄仮面の囚人が出てくる最初の記述は、1751年に、作家で歴史家のヴォルテールが記した書物『ルイ14世の世紀』。

ヴォルテールは、鉄仮面の囚人がルイ14世の時代に実在していたとしており、彼は晩年、覆面を外した状態で過ごしていたものの、ほとんどの期間、仮面を着用させられていたと述べています。

この鉄仮面の囚人の正体を巡っては、これまで、さまざまな仮説が立てられてきました。

有名なのは、

『鉄仮面の囚人が、ルイ14世の双子であり、王位をめぐる紛争を避けるために幽閉された」

とするもので、

「双子の存在は、王位継承を巡る争いを招く恐れがあるため、当時の王家が極秘にしたのではないか」

というものです。

これは、鉄仮面の囚人が『ジャン=バティスト・コルベール』の秘密を知っている者であったとする仮説。

コルベールは、財務総監として、フランスの経済政策を担っていた人物。

彼の政策によって、恩恵を受けた人は多く、彼を支持する人も多い反面、不利益を被った者も少なくなかったため、秘密を守るために囚人が拘束され、顔を仮面で覆われたのではないかというものです。


こういった背景を踏まえて考えると、フランスの絶対王政の時代においては、政治的な敵や密偵が多く存在していたことが分かります。

そのため、国家機密の保持は極めて重要。

内部事情を知る人物や国家の安全を脅かす可能性のある人物は、秘密裏に処理されていた可能性があります。


鉄仮面が顔を覆っていた理由は、

「彼の正体が明らかになると、王室の安全が脅かされるから」

という説が濃厚です。

この鉄仮面の囚人に関する謎は、未だに解明されてはいません。

説を立証する明らかな証拠がないんです。

神秘さ故、全容が物語として語られ、美しくも儚い伝説として、今も、歴史家や文学者によって語り継がれています😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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早坂 渚
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