神社に星が落ちる!?星の神様が祀られている二つの絶景神社🌈
岡山市北区にある真星(まなぼし)という地域に、『星神社(ほしじんじゃ)』という神社があります。
岡山空港近くにある『星神山』の山頂付近にある神社です。
星神社には、このような言い伝えがあります。
この神社の起源は、奈良時代。
ある日、この地域で光と地響きが発生し、それ以来、35日間、星神山の山頂が雲に覆われる日が続いたそうです。
その雲の中に光る物体を発見したため、不気味に感じた村人たちは、陰陽師に占ってもらうことにしました。
すると、陰陽師から、
「天から三つの星が落ちている」
このように告げられ、さらに、
「その三つの星を崇拝すれば、この地に繁栄が訪れる」
この御告げを真摯に受け止めた村人たちが、星神山の山頂に社を建て、その三つの星を祀ったのが、星神社の起源とされています。
ちなみに、この星神社がある『真星』という地名は、この神社に由来したものではないかと言われています。
星神社と呼ばれる神社は、岐阜県にもあります。
岐阜県川辺町にある標高396mの山『権現山(ごんげんやま)』。
星神社は、この山の中腹にあります。
こちらの星神社は、『香々背男命(かがせのおおみこと)』という神様が祀られている神社。
この神様の名前、聞いたことがないという方も多いのではないでしょうか?
香々背男命は、別名『天津甕星(あまつみかぼし)』と呼ばれる、日本神話に登場する星の神様。
日本神話において、星の神は、服従させるべき神。すなわち『服(まつろ)わぬ神』として描かれています。
これは、かつて星の神様を信仰していた部族が、大和王権に中々服従しなかったため、このような描写になっているんだそうです。
香々背男命の『香々(かが)』は、「輝く」という意味で、星が輝く様子を表したもの。
このことから、天津甕星は、『金星』のことであるとされています。
金星は、豊かさを表す星。
そのため、
「人生を彩る喜びや楽しみを象徴する神」
「私たちの生活に繁栄をもたらすための神」
このような神様であったのではないかとされています。
岐阜県の星神社へ向かう参道には、丸石で作られた石段があります。
権現山の登り口から、約400段以上に渡って並んでいる石段で、季節によっては、珍しい植物(ツクバネなど)を見ることができます。
石段の歴史は古く、造られたのは明治時代。
権現山の頂上にある二つの『天望台』からは、天気が良ければ、伊吹山・金華山・岐阜城を臨むことができます。
こちらは、初日の出のスポットとしても有名です。
『てん』の字が、『展』ではなく『天』となっているのは、夜になると、星神社や権現山から満点の星が見られることから、天(空)を望んでほしいという想いを込めて、このような表記にされたそうです。
星や月を神格化したものは、世界各地に数多く見られます。
探してみると、面白い発見がまだありそうですね😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈