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世界で行われている紙ストローの研究🌈
近年、お店でよく出されるようになった紙ストロー、皆さんは好きですか?
私は、未だ馴染めず、通常のストローに変更が可能な場合は、店員さんにお願いして変えてもらうこともあります。
環境に良いとされている紙ストローですが、実は今、この紙ストローに関して、様々な研究が行われており、健康面で問題視されているのを、皆さんご存知でしょうか。
ヨーロッパで行われた研究では、
紙ストローの90%に、永遠の化学物質とされている『PFAS(有機フッ素化合物の総称)』が含まれていたことが明らかになったんです。
<PFASとは?>
1万2000種以上あり、水を弾くスプレーや焦げ付かない鍋など、私たちの身近なところで使用されているフッ素化合物のこと。
紙製のストローに含まれているPFASの割合は、プラスチック製のストローに含まれているPFASの割合(75%)を上回っていたそうです。
PFASは、体内でほとんど分解されません。
そのため、PFASが多く含まれているプラスチック製の製品は良くないと、これまで問題視されてきました。
しかし、紙や竹といった植物由来の素材から作られたストローにも、このPFASが含まれていることが分かったんです。
さらに、ベルギーのアントワープ大学の研究チームは、ヨーロッパでも同様の結果が出るのか確かめるため、様々な素材のストローで調査を行いました。
調査を行ったのは、紙・ガラス・竹・ステンレス・プラスチックなど、39種類のストロー。
これらに、29種類のPFASが含まれていないか、検査をしました。
その結果、合計18種類のPFASが検出され、7割近く(69%)の種類にPFASが含まれていることが明らかになったんです。
この研究でも、最もPFASを含んでいたのは、紙ストロー。
濃度にばらつきはあるものの、紙ストローに関しては、全体の約90%からPFASが検出されたそうです。
紙ストローに含まれているPFASの中から、特に多く検出されたのは、『ペルフルオロオクタン酸(PFOA)』という物質。
この物質は、免疫反応の低下・甲状腺の疾患・腎臓がんや精巣がんなど、様々な健康リスクがあるため、世界的に規制が進んでいる物質です。
PFASは、物蓄積性があり、吸収されても排泄されないため、体に溜まっていく恐れがあります。
紙ストローにPFASが含まれている理由は、まだ研究段階のようですが、PFASが撥水コーティング剤として使用されている可能性が高いと言われています。
紙ストローは溶けやすい性質があるため、今後、規制がかかる可能性があります。
「植物由来なら環境に優しくて安全」
このように思い込まない方が良いのかもしれません。
しかし、プラスチック製ストローに代わる持続可能な代替品もまだ思考段階です。
今回紹介した研究は、ストローに含まれるPFASの含有率のみの研究でしたが、今後、さらに複合的な目線で、環境について考えていかなければなりません。
ストローだけで見ても、環境を良い方向に変えるのは難しいですね😓
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
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