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実際には存在しない!?蜃気楼が起こる仕組みと視覚効果の世界を紐解く🌈
まるで魔法のように現れる『蜃気楼(しんきろう)』。
砂漠や海の上でよく見られる光の現象で、中には、遠くの景色や物体が浮いているように見えたり、実際には存在しないものが見えたりすることもあります。
「砂漠の暑さに耐えきれず、引き返そうとしたら、オアシスが現れた」
普段、何気なく見ている風景も、もしかしたら蜃気楼の一種かもしれません。
一体、どのような仕組みで見られるのでしょうか?
蜃気楼は、大気中の光が屈折して起こる現象。
この現象は、大きく分けて2種類。『上位蜃気楼』と『下位蜃気楼』があります。
普段、下層から上層にかけて温度が下がる大気ですが、特定の条件が揃うと、下層のほうが上層よりも冷えることがあります。
これを『温度逆転』といい、この温度逆転が、蜃気楼が発生する主な原因です。
例えば、暖かい空気の上に冷たい空気が存在するとき、冷たいところから暖かいところに向かって進む性質を持つ光は、通常より強く屈折します。
そのため、遠くの景色が持ち上げられているように見えるんです。
上位蜃気楼は、地面よりも高い位置に景色が見える蜃気楼。
特に、極地(北極・南極)や寒冷地で観測されることが多く、海上では、遠くにある船や島が宙に浮いて見えることがあります。
実際よりもかなり高い位置に浮いているように見えるんです。
時々、逆さまになったり重なり合ったりすることもあります。
一方、下位蜃気楼は、地面の近くで温度逆転が起こると発生する蜃気楼。
こちらは見たことのある方も多いのではないでしょうか?
熱いアスファルトや砂漠の砂の上でよく観察されている蜃気楼です。
下位蜃気楼は、遠くの景色が地面に写り込んでいるように見えるため、そこに水溜りができているような錯覚に陥ることがあります。
この蜃気楼は、光が鋭く下がるように屈折するため、水平線近くによく現れる蜃気楼です。
そんな蜃気楼の面白さは、『視覚効果』にあります。
例えば、熱波が続く、夏の暑い日に道路の上で蜃気楼が見えることがありますが、これも一種の視覚効果。
こういった視覚効果は、遠くの景色を間違った形で解釈すぐることがあり、昔は、海賊が『幽霊船が来た』と、蜃気楼を見て恐れていた時代もありました。
「遠くにある富士山が、晴れると、はっきり見える」
私たちが目にしているこのような景色も、蜃気楼で見えている可能性があります。
この不思議な現象は、望遠レンズを使った撮影や、スマホを使った撮影では観測できません。
私たち人間の目の錯覚かもしれないんです。
「山頂から見下ろした街並みも、肉眼で見えているようで、実は見えていない」
「見えている景色が、全て現実とは言い切れない」
これが、蜃気楼の面白いところ。
遠くの景色を私たち全員が、必ずしも同じ風景に見えているとは限らず、それを証明することはできていないんです。
光の屈折と大気の温度構造が複雑に絡み合った『蜃気楼』は、後に、大気や気候についての新たな知識を得るきっかけになるかもしれませんね😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
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