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恐竜が絶滅した直後に現れた!?北海道にいる足の長いエゾユキウサギ🌈
生態系の歴史を遡ると、恐竜がいなくなった後、地球には空白の期間が存在します。
地上に食用となる生き物がいなくなったためです。
その後、植物が増え始め、草食動物を筆頭に『哺乳類時代』が訪れます。
この頃に現れたのが、『ウサギ』です。
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最も古いウサギの化石は、なんと、約5000年万年前。モンゴルと中国を跨る地層から見つかっています。
他にも、約3000万年前のアジアの地層から、ウサギとほぼ同じ形をした化石が見つかっており、古くから存在していたことが分かります。
本格的にウサギが飼育されるようになったのは、11世紀~12世紀頃。
修道院で飼われるようになったのが始まりです。
その後、13世紀にはイギリス、15~16世紀にはヨーロッパ全域で飼われるようになりました。
こうして環境の変化を幾度となく乗り越えてきた『ウサギ』。
そんな中、冬にかけて活発になるウサギがいます。
それが、『エゾユキウサギ』。
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エゾユキウサギの特徴は、大きな長い足。
「深い雪に埋もれないように足が長くなった」
と思われがちですが、足の裏には毛がびっしりと生えているため、ふかふかの雪の上でも埋まることなく走ることができます。
では、なぜ、エゾユキウサギの足は長いのでしょうか?
その理由は、北海道に多く生息している『キツネ』『オオカミ』『猛禽類』といった敏捷な天敵から早く逃れるため。
高速で走れるよう、このように進化したのではないかと言われています。
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最高速度は、時速80km。
また、長い足を持っているため、1.5メートルほど高くジャンプすることもできます。
北海道全域に生息しており、日本に生息するウサギとしては最大数。
夏は褐色ですが、冬は白になります。本州にいる二ホンノウサギも冬は白くなりますが、積雪の少ない地方などでは夏も冬もほぼ同じ色です。
このエゾユキウサギ、じっとしているときは、体温が逃げないよう体を丸めているため、まるでお餅。
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体格に対して耳が小さいのは、耳から体温が逃げるのを抑えるため。
これを『アレンの法則』といいます。
アレンの法則とは、恒温動物において、高緯度ほど体の突出部が小さくなる傾向のこと。
同じウサギでも、寒冷気候に適するためにそれぞれ、さまざまな進化を遂げてきました。
ウサギは、環境への適応能力が高かったため、恐竜がいなくなった後の時代も生き抜くことができたのかもしれませんね😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
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