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大航海時代に船上で誕生したプリンの発祥と日本へ伝わるまでの歴史🌈

世界中で老若男女問わず多くの人に愛されている『プリン』。

プリン発祥の国は、イギリス。

今や様々な種類のあるプリンですが、いつ頃から食べられるようになったのでしょうか?

その起源は、16世紀まで遡ります。


当時、ヨーロッパの中でも、特に影響力を持っていなかったイギリス。

イギリスは、エリザベス女王の時代に大躍進を遂げます。

きっかけは、コロンブスによる『大西洋の横断』。

発見されたアメリカ大陸のポトシ銀山から採れた大量の銀によって、ヨーロッパの銀の価格は大暴落。

銀の輸出を主な産業にしていたドイツは大きなダメージを受けます。

次第にイギリスからドイツへの輸出も振るわなくなり、結果、イギリスも財政難に陥ってしまいます。

そこでエリザベス女王は、苦肉の策に出ます。

それが、『海賊税』です。

海賊船に対して、私掠船(敵対国の積み荷などを奪う船)の承認を与える代わりに、略奪品の5分の1を国庫に納める義務を課したんです。

これによって、何とか財政難を脱却します。


そして、世界は『大航海時代』に突入。

当時、海賊行為は、当たり前に行われていました。

16世紀半ばになると、イギリス海峡には、約400隻の海賊船が横行していたとされており、その中に、フランスの船もあったと言われています。

イギリスだけでなく、様々な国が海賊行為を行っていた激しい時代があったということです。


そんな大航海時代、船乗りたちの食糧事情はとても厳しいものでした。

彼らは、余った肉や野菜などをどうにか活かせないかと、試行錯誤を行った結果、それらを卵液に混ぜて蒸したのが、プリンの始まりです。

船乗りたちは、この料理を『プディング』と名付けました。

その後、プディングはイギリス本土でも日常的に食べられるようになり、肉や野菜ではなくフルーツやパンなどを使って、甘いプリンが作られるようになりました。

そして、18~19世紀にフランスで、卵液だけを固めた『カスタードプディング』が考案されます。

当時のプリンは、カラメルを使わずに作られていたんです。

しかし、蒸したプリンを型から取り出す時にプリンと型の底がくっついてしまい、形が崩れてしまうという問題が発生します。

そこでヨーロッパの職人たちは、解決策として『カラメル』を使用するアイデアを考案。

これが、現在私たちが食べているプリンの原型になったと言われています。


イギリスの船で生まれ、世界中に広まった歴史の古いスイーツ『プリン』。

日本で食べられるようになったのは20世紀後半と、意外にも最近のこと。

日本でプリンといえば、カスタードプリンが定番ですが、焼きプリン・マンゴープリン・牛乳プリンなど、今やバリエーションも豊富です。

プリンの歴史を感じながら、様々な種類のプリンを味わってみるのもいいかもしれませんね😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈

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