No.3⛩"SFM"6分間のマイファンタジー🌈伊勢神宮編
この物語はノンフィクションの不思議な実話です。
そして、読んだアナタはきっと神社に行きたくなるでしょう…
前回の記事です👇
僕らは人気(ひとけ)の無い秘密のパワースポットから少し後戻りして、参拝者の流れに再び合流しました。
いざ、外宮の神さまに参拝です。
外宮の本殿は高くて大きな杉の木の近くにあり、両脇は竹の塀で囲われていました。
その間の場所が豊受大神宮が鎮座する本殿。
その前にはいくつかの列があり、人集りでごった返しています。僕らは前の人たちの参拝を見ながら雑談し順番を待ちました。
本殿入り口の左横には、警備員が立って何かを厳粛に守っている。あまり神社では見かけない、珍しい光景が飛び込んで来た。
そんな中、僕の中二病癖が待ち切れずに顔を出す。
(もしかして今から神さまが降臨する瞬間が拝めるのかも?2人には視えて自分だけ視えないパターンだったらどうしよう…杖でピカーんみたいな現象が起きて神さまに過去世を見せられたら、急に使命を告げられ2人は龍の背中に乗って消えていった…みたいな?!)
先走る妄想のせいで、僕も神さまとお話しできるんじゃないかなんて思ってきたら、一気に緊張し飲まれそうになってきた…お腹痛い、、、。
(いかんいかん、神さまの前で欲望がまる見えだぞ!いつもの瞑想を思い出せ!)
ただ静かに呼吸して、ひとり賢者タイムに入る。
本殿と言っても20人は並べるほど横に広く、さまざまな人たちが好きなタイミングでバラバラに参拝していくので、中々貸し切りになりづらそう。
僕らは3人だけのタイミングを見計らい、負けじと前へ出ると、運良く周りにいた人たちが一斉に離れ、僕らだけのベストタイミングとなった。
「「「パン、パン‼︎」」」
かしわを打つタイミングがあたかも昔から一緒に参拝してきたかのように綺麗に揃う。
そして目を閉じた…
不思議とその瞬間は、無理に何かを伝えようとか、自己紹介をしようとか一切頭に浮かぶことはなかった。
それが良いとか正しいとか、ここの神さまの前ではそんな感情すら必要ないみたいな感覚。
僕は一呼吸を終え目を開けると、2人はまだ何かを感じ取るかの様に目を閉じていた。
その2人が動き出すのを後ろの人達がボーっと見つめる。
そして、その方たちに場所を譲り、僕らはちょうど警備員と参拝者の間くらいの場所に避けた。
そこで最初に彼が口を開く。
能力者A「うわー、お二人とも背中、熱くないですかー?」
「「そう、さっきからめっちゃ背中が熱い‼︎」」
後輩B「さすがだね〜分かるんだ〜。それで何の意味があるの?」
能力者A「励ましてくれました。頑張れとwwいやお叱り的な感じかなwwもっとシャキッとしなさい的なww?」
後輩B「それって仕事のこと?で合ってる?」
能力者A「そうだね。お二人は仕事だねー。とにかく赤いww」
後輩B「さすが男の神さまって感じだね〜。ホント燃えるように背中だけが熱いしww」
能力者A「たぶんですが、外宮を出るまで背中が熱いと思います」
これは予想の斜め行くサプライズだった。
食の神さまとして知られる豊受大神さまが、僕らに出されたスープの中の具を、もっと美味しくなるようにと炙り焼きで提供くれた、そんなとこでしょうか。
実際は主に、仕事に関する願いを叶えてくれる素敵な神さまのようです。
この神さまからの分かりやすいメッセージを実感出来て感動していると、何やら本殿側を視ている彼。
不思議に思い、その目線に目をやると、本殿の左脇に何やら横長の木箱が置かれていました。大きさとして、大人がちょうど横に入れるくらいの木箱です。
僕「あの箱って何か意味あるの?」
能力者A「ありますね〜。あれは人の願いを溜めておく場所みたいです」
「「願いを溜める?!そんなんホントにあるんだ〜!!」」
能力者A「ハイ、僕も初めて見ました。実際には後から叶える為に一時保管しているみたいな。でも願いがたくさん過ぎて溢れてますけどねww」
僕「溢れてるのが視えるの?もう凄い話だねー‼︎じゃあ神主さんもそれが分かっていてあの箱を置いてるんだ〜。それって神さまもちゃんと人の願いを叶えてくれてるってことじゃん!信じてたけどホントなんだねー(*゚∀゚*)」
霊能力A「そうですね。でもあれだけ溢れ返ってますので結局、人を選んで叶えてるってことでしょう。ここに来ても皆んなの願いが叶う訳ではないんでしょうね。残念ながら」
確かに折角足を運んでここまで来ても、ご利益がもらえないのは悲しい。
後輩B「結果、普段悪いことしてる人はだめだと。日頃の行いなんだね〜」
こういう所でも普段の行いが形になるんだと勉強になりました。それより願いを溜めておく箱が存在する事実が何より驚き。
言葉の通り、こんな【夢が詰まった】ステキな現実があることにもう感動です。
彼いわく、神さまが別の場所に移動して留守の時に来てくれた人にも願いを叶えれるようにと置いてあるそうでした。粋な神さまの計らいですね。
僕「じゃあ折角来たからこのまま御守りでも買いに行く?」
その言葉に少し反応した彼は急に黙り込み、考え出しました。
後輩B「どうした?何か買っちゃいけないことでもあるの?」
能力者A「いや、買っちゃいけないことは無いんですけど…あっ、後から向こうの内宮で買うみたいですwwあっちの方がいいものがあるそうなのでww」
「「ヤバッッッ‼︎この先の未来、視えてるんじゃん!」」
能力者A「多分ですけどねwwここで買ったら後から後悔しそうなんでwwじゃあバスで内宮へ行きましょうか?」
僕はそっちに驚き過ぎて聞こうと思っていた、[神さまはどんな姿だった?]すら彼に聞けず、そのまま3人で外宮を後にします。
彼の言ってた通り、鳥居を出た瞬間にはもう
あの燃えるような背中の熱さが2人共消えていました…凄い。
神さまの能力にもちゃんとテリトリーがあるのでしょうか?不思議です。
しかし、これすらもまだまだ序の口。
ようやくファンタジーフルコースのスープを飲み干した、そんな程度です。
ここから内宮ではさらなる体験が待っていました…