愛で造られた世界遺産ダージ・マハル🌈
世界七不思議の一つ、インドにある世界遺産『タージ・マハル』。
大理石がふんだんに使われた、美しい曲線美が魅力の左右対象の建造物。
未だに、多くの人々を魅了し続けています。
タージ・マハルを建設したのは、ムガール帝国の第五代皇帝『シャー・ジャハーン』。
彼には、愛する妻がいました。
タージ・マハルを直訳すると、『宮殿の王冠』。ですが、『マハル』は、彼の妻の名前『ムムターズ・マハル』から来ていると言われています。
彼の、妻への愛が伝わってきますね。
そんなタージ・マハルには、さらに大きな妻への愛が注がれています。
タージ・マハルは、正面からの見た目はもちろん、ありとあらゆる部分が左右対称になっていることで有名です。
シャー・ジャハーンの妻の遺言には、こんな一文があります。
「後世に残る立派なお墓に入れてほしい」
この遺言を受けて、シャー・ジャハーンが、亡くなった妻のために、国家予算を注ぎ込んで建てた『霊廟(れいびょう)』が、タージ・マハルです。
この霊廟内で唯一、左右『非対称』になっている所があります。
それが、棺が安置されている場所。
そこには、シャー・ジャハーンの妻の棺と、シャー・ジャハーン自身の棺が、寄り添うように置かれているのですが、この二つの棺の形が、左右非対称なんです。
これにも、深い訳があります。
シャー・ジャハーンは元々、ダージ・マハルとは別に、自身のお墓も、タージ・マハルの近くを流れる川を挟んで建てる計画をしていました。
しかし、この計画では莫大な費用がかかってしまうため、断念。
彼は、妻の隣りで眠ることに決めたんです。
この話を聞くと、川を挟んで離れ離れになってしまう二人を描いた逸話『彦星と織姫』の内容とリンクしませんか?
「シャー・ジャハーン、彼は彦星の生まれ変わりだった」
「二人は結ばれたときから、川を挟んで別々で眠る運命ではなく、同じ場所で寄り添い眠る運命だった……」
こんな、小説のような物語を想像してしまいました(すみませんw)。
にしても、ここまで愛される妻、ムムターズ・マハルとは、一体どのような人物だったのでしょうか。気になります😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈