球根一つで豪邸が買える!?チューリップ・バブルとは?🌈
17世紀にオランダで起きた、世界三大バブルの一つ『チューリップ・バブル』。
早い品種であれば、今月の下旬から見頃を迎えるチューリップですが、当時のヨーロッパでは、とても希少な植物でした。
チューリップの栽培には、オランダの土と気候が適しており、当時、ヨーロッパで売られていたチューリップのほとんどが、オランダで栽培されていました。
チューリップ・バブルは、トルコから輸入されたチューリップの球根が、オランダで爆発的な人気を集め、価格が急激に上がったことで、人々がチューリップ投資(投機)に熱狂するようになったのが始まりです。
当時、オランダは、スペインとの独立戦争が終息に向かっていたこともあり、ヨーロッパ各国への輸出が活発になりつつありました。
経済の活性化に伴って、株価や住宅価格もみるみる上昇し、豊かな生活を送れるようになったため、お金持ちの間で、チューリップが観賞用の植物として流行り始めたんです。
当時、チューリップは、貴族や資産家にとって、ステイタスの一つでした。
なぜから、自宅の花壇にチューリップが咲き誇る光景が、『富の象徴』だったから。
チューリップは、球根にウイルスが感染することによって、突然変異し、それによって、稀に美しい模様が入った花を咲かせることがあります。
この模様の入ったチューリップが高値で取り引きされるようになったんです。
しかし、当時の科学では、ウイルス感染のメカニズムは解明されておらず、偶発的な突然変異種の発生に頼っていました。
次第に、土地や建物などを担保に、球根を栽培する農家が増えていきます。
需要が高まり、球根が手に入りずらくなると、手に入るあてのないまま、先物取引をする仲介人なども増えていきました。
わずか数年でチューリップの価格は跳ね上がり、球根1個で馬車24台分の小麦(豚8頭・牛4頭・ビール大樽4樽・バター2トン)が買える値がついた品種や、豪邸が買えるほどの価格になった品種もあったそうです。
しかし、何の前触れもなくチューリップ・バブルは終わりを迎えます。
需要価値とのバランスが合わなくなったんです。
土地や家を担保に市場参入した人たちの手元には、球根だけが残りました。
翌年、オランダ政府が「合意価格の3.5%の支払いで債務を破棄できる」と宣言したことで、混乱が収まり、一定の収束を見せることになったんです。
世界で最初の投資(投機)バブル『チューリップ・バブル』。
バブル期には、似た現象が起こります。
人々の熱狂が伴っているんです。
「投資をする際は、必ずその案件についての調査や研究を十分に行い、自分の身の丈にあった規模の投資をすることが大切」
この重要性を、チューリップ・バブルは、私たちに教えてくれたのかもしれませんね😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈