一度もトリックを見破られることなく生涯を終えた霊媒師DDヒューム🌈
19世紀に一世を風靡した霊媒師『ダニエル・ダングラス・ホーム』。
通称『DDヒューム』。
1833年にスコットランドのエディンバラという町で生まれた彼は、幼い頃、子どものいない叔母の家に引き取られ、1842年に叔母一家と共に渡米。
しかし、霊媒能力が強くなると、一家から追い出され、その能力を人々に披露していきます。
彼が披露していた能力は、以下の通り。
・身長が30センチ近く伸びる(脚や腕の長さも同様)
・火に手や頭を入れても平気な耐火能力
・テーブルやソファなどの重い家具を触れずに動かす
・叩音やラップ音など、さまざまな音を鳴らす
・別の手が現れて、さまざまな動きをする(人と握手をしたり、品物を運んだり、楽器を演奏したり)
・光や火球を飛ばす
・部屋を地震のように激しく揺らす
・入神すると、どんな言語でも喋れる
・霊の姿を見て会話をする
・霊を物質化させて見せることができる(エクトプラズム)
これらの現象を検証するために、1500回に及ぶ交霊会を行われました。
しかし、トリックが暴かれることはなかったそうです。
その後、フュームは、ヨーロッパはもちろん、アメリカやロシアでも有名になりました。
すると、彼の化けの皮を剥そうと、ある化学者が立ち上がります。
イギリスの化学者『ウィリアム・クルックス』です。
彼は、ヒュームを自宅に招き、アコーディオンの鍵盤を手が触れられない状態(テーブルの下に置いた状態)で演奏させました。
・机の下は、助手たちに見張られている
・何も入れられないように、銅線には電流が流れている
それでも、彼はアコーディオンを演奏することができたそうです。
その後、彼にあやかり、金目当てでトリックを真似した人々が、次々と逮捕されていきました。
しかし、彼が逮捕されることはありませんでした。
なぜなら、誰も彼のトリックを見破ることができなかったからです。
ヒュームの怪異現象は、ナポレオン3世・ドイツ皇帝・オランダ女王など、著名人にも目撃されています。
そんな彼は、トリックだけでなく、この世の仕組みについても話をしています。
「人は肉体と霊魂からなる。そのため、肉体が消滅しても霊魂は存在し続ける」
彼の能力は『心霊力』と呼ばれ、新たな人間の力であると評されるとともに、心霊現象を研究し始める科学者が次々と現れました。
1882年にイギリスで結成された『The Society for Psychical Research(心霊現象研究協会)』もその一つ。
これが、世界で初めての魔法学校となりました。
魔法学校設立のきっかけを作った『DDヒューム』。
ヒュームの非科学的な物理的現象は、数多く報告されており、
ハーバード大学の調査グループが近年行った調査で、彼の現象が本物であることが証明されるなど、人が本来持っている能力を引き出す研究は、今も続いています😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈