世界最古の都市エルサレムにはなぜ3つの宗教の聖地が集まっているのか?🌈
世界最古の都市の一つ『エルサレム』。
四方を約1km城壁で囲まれた小さなエリアです。
都市として歴史に登場してから、約4000年。
昔から、様々な国家・人種・文化が絡み合う複雑な歴史を歩んできました。
そんなエルサレムは、『ユダヤ教』『キリスト教』『イスラム教』、この三つの宗教の聖地が集まる場所としても有名な都市。
この三つの宗教は、世界で唯一「天地創造の神を信じる宗教」。
信じる神は、実は、三つとも同じなんです。
そのため、それぞれの聖地が同じ都市に集中してしまうのは、もはや必然的。
エルサレムの歴史は、聖都であるが故に、非常に入り組んでいて複雑なものでした。
かつてユダヤ教のシンボルとして存在していた『エルサレム神殿』。
この神殿の西側にあるのが、『嘆きの壁』と呼ばれる城壁。世界遺産にも登録されているユダヤ教最大の聖地です。
エルサレム神殿は、もともとユダヤ教徒にとって神聖な場所でした。
しかし、第1次ユダヤ戦争時に破壊されてしまいます。
その後、ユダヤ人はエルサレムへ入ることが禁止に。壁の周辺だけは立ち入ることが許されていたため、ユダヤ教徒は神殿の破壊を惜しみ、壁の前で祈りを捧げるようになりました。
その祈りを捧げていた場所が『嘆きの壁』です。
現在も、ユダヤ教徒が過去の栄光をしのび、一心にこの壁に向かって祈りを捧げています。
そんな嘆きの壁のある『神殿の丘』の上には、イスラム教の聖地『モスク(岩のドーム)』があります。
モスクは、7世紀、エルサレムを占領したイスラム教徒が、
「この場所からムハンマドが天に上った」
という言い伝えを信じ、記念に建てたもので、イスラム教第3の聖地として崇められているもの。
イスラム教は成立当初、エルサレムに向かって礼拝していたんです。
現在は、ユダヤ教から厳しい反発を受けたため、礼拝する方向を『モスク』からムハンマドが生まれた『メッカ』へと変更しています。
さらに、嘆きの壁から北西に500メートルのところには、キリスト教最大の聖地『聖墳墓教会』があります。
イエス・キリストが十字架にかけられ、処刑された場所です。
このキリスト教とユダヤ教にも、大きな違いがあります。
それは、救世主メシアに対する考え方です。
メシアは、超人的な英知と能力を持ってイスラエルを治めた絶対王者。
ユダヤ教では、メシアの到来を待ち望んでいますが、キリスト教では、そもそもイエスがメシアであるとしています。
三つの宗教の聖地が集まる世界最古の都市『エルサレム』。
もしかすると、エルサレムにメシアが現れ、これら3つの宗教が一つになる日もそう遠くないのかもしれませんね😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈