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宇宙空間に無重力は存在しない!?なぜISS内では人や物が浮いているのか?🌈
「宇宙空間に出ると、無重力になる」
「宇宙ステーションの中では、人や物が浮いている」
学校の授業でこのように習った『無重力』。
しかし、実際には、宇宙に、無重力の場所は存在しません。
イギリスの物理学者ニュートンは、
「リンゴが木から落ちる様子を見て、万有引力の法則を発見した」
と言われています。
リンゴは、地球の中心に向かってまっすぐ落ちます。なぜなら、地球には、重力が働いているからです。
そんな地球も、ある惑星の影響を受けています。
それが、『太陽』。
地球が太陽の周りを回り続けているのは、地球に重力が働いているから。
つまり、大気圏を抜けても、地球の重力は存在します。
しかし、私たちは、国際宇宙ステーションの中で、宇宙飛行士がふわふわと宙に浮いたり、物が浮いている様子を見ています。
これは、一体どういうことなのでしょうか?
国際宇宙ステーションからのテレビ中継が行われるのは、地上から約400kmの場所にいるタイミング。
このとき、地上の重力と比べると、10%ほどしか減らない計算になります。
つまり、体重70kgの人であれば63kg。
多少軽く感じる程度で、浮くことはできません。
国際宇宙ステーションは、同じ場所に停滞しているわけではなく、地球の周りをずっと回っています。
正確にいうと、「地球に向かって落ちている」状態。
これは、先ほど、ニュートンが発見したリンゴの理論と同じです。
国際宇宙ステーションも、地球の周りを回っているときは、地球の重力を受けています。
落ちているといっても、一直線に地球に向かって落ちているわけではなく、前に進みながら落ちているため、半永久的に地球には落下しないという原理です。
物体は、速度と重力が釣り合うと、半永久的に地球の周りをぐるぐると回り続けることができます。
宇宙は空気抵抗がないため、これが可能なんです。
この状態を『軌道に乗る』といいます。
落下している物の中は、まるで重力がないような状態になるため、これを『無重力』と呼んでいるんです。
「スペースシャトルが地上を離れて宇宙空間に出ると、重力から解き放たれて、無重力になる」
これは、単なるイメージに過ぎません。
スペースシャトルは、ISSミッションの場合、秒速7.9km(時速約2万8000km)で地球の周りを回り続けています。
そのため、ジェット機のようなエンジンを積んでいなければ、地球を一周することはできません。
ちなみに、ニワトリを宇宙で卵から孵化させようとしたところ、無重力状態では孵化できなかったそうです。
これは、黄身と白身の部分のバランスが原因。
卵の白身は、孵化するために必要な水分を供給し、黄身は、胚に養分を供給します。
白身と黄身のバランスが異なるため、重力の影響を受けると、黄身が白身の上に浮いてしまうため、孵化はできないそうです。
地球の生き物は、地球の重力に寄り添った成長をしているんですね😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
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