
樹齢8万年!?世界最古の大木🌈
世界で最も長生きしている植物を、皆さんご存知でしょうか?
アメリカ、ユタ州にある『パンド』 という木。
この木は、樹齢だけではない規格外な大木でした。
アメリカ、ユタ州にあるフィッシュレイク国立森林公園。
そこにある、ヤマナラシの林。
その中に、通称『パンド』と呼ばれるポプラの群生があります。
群生とは、同じ種類の植物が1か所に群がって生えていること。
樹齢は、諸説ありますが、8万年と推測されています。
これは、群を抜いて世界最古の植物なんです。
縄文杉のような一本の木ではなく、ひとつの根から始まり、長い年月をかけて、幹を増やし続ける巨大な生命体なんです。
幹の数は、約4万7000本。
規模にして、およそ43ヘクタール(東京ドームの約9倍)。
総重量6615トン。これは『地球で最も重量が大きい生命』として登録されています。
各幹の平均余命は、約130年。直径は20〜140センチで、25メートルほどの高さになります。
葉は、丸みを帯びており、4〜8cmの大きさ。秋は黄色になりますが、ほとんどの季節、緑色なのが特徴です。
では、なぜ、一つの根から、幹を生やしていけたのでしょうか?
パンドは、『雌雄異株(しゆういしゅ)』です。
雌雄異株とは、自分たちだけで繁殖することができる植物のこと。
この優れた繁殖力を生かして、パンドは、大きな植物になることができたんです。
そんなパンドですが、悲しいことに、この20〜30年の間、全く成長していないんです。
新芽を動物たちに食べられたり、幹を害虫と干ばつに襲われたり、これまで再生力のある強い根が、幾度となく攻撃を受けてきたためです。
つまり今、8万年の生涯を終えようとしているんです。
もちろん、これを保護しようとする動きもあります。
その方法は、「森全体に囲いを作る」というごく簡単な方法。
しかし、広大な森をすっぽりと囲う柵を作るには、莫大なコストがかかるため、事実上、難しいんです。
それでも、少しずつではありますが、柵対策を施しながらも研究し、保護続けているようです。
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
いいなと思ったら応援しよう!
