日本古来の信仰に最も近い存在!?ホピ族が信仰する精霊カチナとは?🌈
アリゾナ州の非常に雨の少ない乾いた土地に暮らす、アメリカン・インディアン(アメリカ先住民族)の部族の一つ『ホピ族』。
この土地は、人が住むには、非常に厳しい環境だと言われています。
このような過酷な環境で生き抜くために生まれたのが、彼ら独得の精霊信仰(全てのものの中に精霊が宿っているという考え方)です。
彼らが信仰するのは、『カチナ(カチーナ)』と呼ばれる精霊たち。
主にアリゾナ州フラッグスタッフの近くにあるサンフランシスコ山脈に住む超自然的な存在です。
カチナは、『カ:尊ぶ』と『チナ:霊』を合わせた造語。
「万物すべてのものに宿り、雨乞いの祈りを天に届けてくれる」
これは、日本の神様にまつわる古来の信仰『神道』に近い考え方でもあります。
「自然万物のあらゆるものに、何かしらの役割を持った神様が存在する」
また、日本には、「八百万の神様がいる」と言われていますが、カチナも正確な数字は分かっていないものの、少なくとも300種類以上はいると言われています。
カチナは、もともと目に見えない存在でした。
しかし、大規模な災害に見舞われると、ホピの人々を救済するために、人間のような形に姿を変え、彼らの前に現れたそうです。
この出来事に感銘を受けたホピの村では毎年、冬至から7月中旬にかけて、ホピ族の男性がカチナの精神を体現する儀式が行われます。
この儀式でホピ族の男たちは、マスクをかぶって村の広場で踊り、カチナになりきるんです。
そして、子どもたちにカチナの人形を手渡します。
これをすることによって、村に繁栄がもたらされると言われています。
また、子どもたちは、このカチナ人形を通して、ホピ族の自然観や信仰を学んでいるんです。
ホピ族の人々は今も、カチナのおかげで、「自然と調和した生活を送ることができている」「雨・作物・豊饒(ほうじょう)、そして、良い狩りが保証されている」と信じています。
そんなホピ族には、『ホピ族の予言』と呼ばれるものが存在します。
その中に出てくる『青い星』という言葉。
「人々が移動しているうちに、いつか空に大きな『青い星』が現れ、世界に平和をもたらすであろう」
一説によると、これは『太陽』のことではないかと言われています。
昔から『太陽』を表すカチナの顔は、なぜか、赤色ではなく『緑色』に塗られてきました。
実は、太陽には、『グリーン・フラッシュ』と呼ばれる太陽が緑色に輝く大変珍しい現象が存在します。
太陽が完全に沈む直前または昇った直後に、緑色の光が一瞬光る現象です。
・地平線や水平線上に太陽が見える場所であること
・空気が極めて澄んでいること
これらの条件が重なり、この現象が空で起こると世界が一気に変わると言われています。
「青い星が現れたとき、すべての人々は初めて何かに気づく」
この意味深なホピ族の予言の真相は、カチナの人形に隠されているのかもしれませんね😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈