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総延長地球35周分!日本と世界をつなぐ知られざる海底ケーブルの世界🌈

現代の生活には欠かせない『インターネット』。

私たちは、国内の情報に加え、海を越えた海外の情報も簡単に手に入れることができます。

こうしたデータの転送を行うために、日本と世界をネットワークや国際通信でつなげるのに必要なのが『海底ケーブル』です。


海底ケーブルは、全世界に450本あり、世界中の海底に張り巡らされています。その総延長は約140万km。地球35周分です。

「未だに有線でつなげているの?」
「今は衛星通信だけで良いのでは?」

実は、『信頼性』と『通信容量』の面で、海底ケーブルは、衛星通信を凌駕しています。

「耐久性」や「信号減衰の対策」など、通信品質を安定させるための多くの技術が使われているんです。

この海底ケーブルには、『レンズドファイバ』と呼ばれる、高精度の光学部品が使われており、海底の奥深くで、毎日、安定した通信品質を支えてくれています。


海底ケーブルの歴史は古く、1850年にイギリスとフランスの間に設置されたものが始まりと言われています。

一般的に、『海底ケーブル』と呼ばれるケーブルは、陸地と陸地の間にある海に敷かれた通信用の『光ファイバーケーブル』を指します。

《光ファイバーケーブルとは?》
人間の髪の3倍程度の太さの透明な光ファイバーを複数束ねて、その周りを保護したケーブル。
『電気信号』を『光信号』に変換してから光ファイバー内を通過させることにより、多くの情報を遠距離に伝えることができる。

海に囲まれた島国の日本にとって、海底ケーブルは、重要な情報通信インフラ。国際通信の約99%を担っており、世界各地へ30本のケーブルがつながれています。


深海の過酷な自然環境にも耐えられるように作られている『海底ケーブル』。

しかし、東日本大震災の際には、太平洋側の海底ケーブルの大半が切断され、復旧に数カ月かかりました。

サメがちぎることもよくあるそうです。

その際の復旧作業はすべて人の手で行われます。


海底ケーブルの復旧作業は、切断箇所を特定し、つなぎ直す作業。

切断箇所の特定には、専用の監視装置を使い、特定後、ケーブルを船の上に引き揚げ、予備のケーブルでつなぎます。

深海へ潜り、復旧するわけではないんです。

切断の原因として最も多いのが、漁具や船の『アンカー』。

水圧の影響がかかる深海よりも、水深2000mより浅い海域の方がリスクが高いそうです。


ちなみに、海洋ケーブルは、一本、太平洋を横断させるのに『3億ドル』の敷設費用がかかると言われています。

また、耐用年数は25年程度で、一度敷設すると、4半世紀は使い続けることができるそうです😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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早坂 渚
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