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休眠中のブラックホール!?地球に最も近いガイアBH1とは?🌈
夏に夜空を見上げると、雲のような光の帯を見ることができます。
これが『天の川』です。
見えているのは、太陽系の惑星(水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星)がある銀河。
『銀河系』や『天の川銀河』と呼ばれている銀河です。
この銀河の中に、約1億個のブラックホールが存在すると言われています。
そもそもブラックホールは、
「時空に穴が開いていて、どこか別の場所に繋がっている」
というわけではありません。
現在のところ、四方八方どの方向からも磁力が働いており、光や重力を持ってしても脱出不可能な場所とされています。
実は、未だに正確な現象は分かっておらず、通常の観測では、「何も見えない」が正解なんです。
日々星空の研究をしている、ジェミニ国際天文台の天文学者たちはある日、観測可能なブラックホールの数を数えました。
すると、発見できたのは、たったの数十件。
しかも、そのほとんどが強力な光を放つ『活動型ブラックホール』だったそうです。
これが、2019年に初めて観測に成功し、メディアに公開されたブラックホール。
実は、最初にブラックホールが観測されてから、まだ数年しか経っていないんです。
そんな中、近年、『ガイアBH1』と呼ばれる、地球に最も近いブラックホールが発見されました。
太陽に似た星が集まって出来ており、これまで確認されているブラックホールの中で、最も地球からの距離が近いブラックホールです。
実際の位置は、1600光年先。
1600光年と聞くと、果てしない距離に感じますが、天文学的に考えると、地球の裏庭にあるイメージです。
そんな地球の近所にあるブラックホールですが、ありがたいことに、現在は休眠中。
地球を含め、周りの星や惑星を飲み込むことはなさそうです。
このガイアBH1、休眠中のブラックホールだからこそ、ジェミニ国際天文台の天文学者たちは検出に苦労したといいます。
これまで発見されたブラックホールは、ほとんどが『活動型』。
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近くにある天体や星間ガスを継続的に吸い込んでいます。
ブラックホール自体は漆黒ですが、引き寄せられた天体は極度に圧縮され、摩擦を生み、エネルギーを放出します。
そのため、地球からの観測では、非常に輝いて見えるんです。
しかし、ガイアBH1は、『休眠型』。
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その輝きがないため、手がかりが限られていました。
試行錯誤の末、周囲の天体の動きを精密に観測することで、休眠型のブラックホールを発見することが可能になったそうです。
「光の速さを超えるものは存在しない」
これが、現代の科学です。
今後、ブラックホールの研究によって、新たな物理理論が解明される日はそう遠くないのかもしれませんね😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
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