No.6⛩"SFM"6分間のマイファンタジー🌈伊勢神宮編
この物語はノンフィクションの不思議な実話です。
そして、読んだアナタもきっと幸運が舞い込んで来るでしょう…
前回の記事です👇
ついに3人はメインの本殿、御正宮へ向かいます。
参道を抜けるとこれもまた沢山の人で行列が出来ていました。
御正宮は20年に一度、式年遷宮の時に神さまのお引越しがあり、左右2カ所に分かれた本殿です。この時は階段を上がって右手側が御正宮、左手が新御敷地とされていました。
この階段より上からは撮影禁止。そして御正宮前までしか参拝することは許されません。その向こう側は白い布で覆われており、強い風が吹いてくれない限りは目で見ることすら出来ないとても神聖な場所です。
大行列の流れに沿って僕らはついに階段下まで辿り着きました。
下から眺める御正宮は大きな杉の木で守られ、威厳のある門構えに息を呑むくらいの美しい佇まいです。
そして初めて来る能力者の彼はここでさらにテンションが爆上がりしました。
能力者A「うわ〜〜!!!やばい!やばい!ちょっと凄いことが起きてます!!」
「「どうしたの?」」
能力者A「お二人ともとにかく並んでここに立って下さい!!」
楽しそうに僕ら2人を階段下に立たせて本人は後ずさりし出しました。
能力者A「あははは!!めっちゃ面白いwwお二人、いま凄いことになってますけど〜ww大丈夫ですか?」
後輩B「一人で楽しそうだねーww何がどうなって面白いのかを教えてよww」
能力者A「僕が今視えてるもので言いますと、ここからでも見えます、本殿の中にある細い一本の木がありますよね?あそこからものすごい勢いで金色の光がシャワーみたいに降って来てるんですよ〜wwそれがお二人に刺さりまくっていてwwもう、痛いんじゃ無いかってくらい降って来てますwwちょっと写真撮らせてくださいww」
僕ら2人は振り返って一本の木を見つけた。その木は中心に聳え立つわけでもなく、少し左側寄りに微妙な位置にあった。しかも本殿の外にある凛と立つ杉の木と比べても明らかにか弱く、そして細長いただの木だった。
後輩B「あれのこと?あんなんから金色が出てるの⁇」
能力者A「そう!意外にもあの木から出てるんです。ちょっと写真撮るのでこっち向いてください。後から写真で説明しますからww」
あまりにも楽しそうなので、僕ら2人は口を開けて光りのシャワーを食べる仕草をする。
「カシャッ」
能力者A「わはっ!撮れましたよ、凄いのが。ちょっと見て下さいww」
スマホで彼が撮った写真は確かに光が沢山入っている。
しかし、金色と言われてもそこまでで、日差しの反射程度の光しか僕には見えない。
それでも彼は一生懸命指でスクロールしたりと僕らに興奮したまま熱弁する。
能力者A「ここからこうやって光が飛んで来て2人の頭や口に降ってるんですww写真にしてもやっぱり2人には視えてないよですね。ここなんてレインボーで僕にはものすごい写真になってますけどwwこれだけでもここまで来た甲斐がありました。こんな光景そうそう無いですから〜w」
ここでもうひとり、後輩B君が覚醒し出します。
後輩B「光りってもしかしてこれのこと?何となく視えて来たんだけど〜!」
能力者A「そうそう!うわーB君視えてきたんだ〜ww」
僕「めっちゃ2人楽しそうwwよく分からないけど、それだけ人が来る理由もちゃんとあるんだねー」
自分だけ分からず軽く嫉妬をしながらも、2人の無邪気な喜びっぷりを見て一緒に愉しみました。
さらに、A君は高いテンションを保ったまま、熱く語ります。
能力者A「そもそも何にも無い場所に人なんて集まりませんから!何回も来たくなる理由のひとつにコレがあるんですよ。この光で人を元気にして浄化をしてる。でも考えてみてください!あの木、普通なら切り落としてもおかしくないはずです。だって本殿の中のあんな位置にあったら邪魔でしょ!それにあの木以外は一本も無いですし。なのにあれだけある。理由はただ切れないんです。切ることが出来ないんです。切っちゃいけないって分かってるww」
一言でいうとあの木に宿ってる。そう彼は伝えたいようでした。
日本を代表する神さまである天照大御神さまがいるここには、それに伴う場所も勿論のこと、神さまに携われるだけの器が人にも必要であり、守り続ける意味がそこにはあるようです。
ここ伊勢神宮に来れば何かご利益があるのだろうと皆がはるばる伊勢の地に通っている。それは僕らだけでなく僕らのご先祖様たちからずっとそう。
その僕には見えない世界を直接見る能力がある人間が今、目の前にいて語源化してくれた。言葉だけじゃない。仕草や表情、それにこのテンションを見たら誰もが真実だと疑わないだろう。
よくあるTVの演技なんかとは違う無邪気さが【本物】と肌で感じ、教えてくれた。この体験を誰もが出来たらもっと神社に来るし無駄な争いなんて起きないのに…なぜか僕は、2人のテンションとは真逆の感情が湧き上がって来ていた。
「「「パン!パン!」」」
そのまま階段を登り、僕は神さまにこの【ご縁】とお導きに対して感謝を告げ、清々しく本殿を後にする。
また、神さまがどんな姿かを彼からに聞くことも忘れて…
参拝者の列はお参りを終えた後も長く続いたまま、帰り道を誘導している様だった。
「「「何かスッキリしたね〜。やっぱ凄いは伊勢神宮。」」」
自然と笑顔が溢れる3人。
能力者A「ちょっと待って下さい…」
後輩B「どうした急に?今度は何があった⁇」
能力者A「このまま皆んなの流れに沿ったらいけない!別の流れがある様です…コッチの道に行きましょう!」
急に道から外れ、彼の誘導する細い砂利道へ進路を変えた。
このファンタジーフルコースはどうやら空高くから降り注ぐ光りのシャワー(メインディッシュ)だけでなく、また別のサプライズが用意されているようでした…
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