第3弾✨No.7『"SFM"6分間のマイファンタジー🌈』秋葉神社編⛩
A君「前見た神社⛩、別の場所にありました💦一緒にいきましょう!」
2人が見た、着物姿をした幻想の人達を見た神社⛩は、別の所に存在していたようだ…
A君「ここです。ここ、ナビにも載らない神社みたいで、それで探すのに1カ月もかかったんです。大変でしたよwwでは行ってみましょう」
夜中の9時を過ぎ、周りはビル🏢に囲まれた都会の一等地。そこに一際輝きの放つ赤い鳥居⛩が道路を跨ぎ現れた。
B君「そう、こんな感じの鳥居がバンッて見えて〜。似てるわ〜」
(*゚▽゚*)
A君「wwそう、一人で見つけた時はめっちゃ感動したから〜!」
(*´∀`*)
その鳥居⛩の道路は直接の坂道で、車ひとつがやっと通れるくらいの場所。
そこをA君は躊躇なく潜って行く。どうやら、周りが都会だけあって中にしか駐車場が無く、しかも8台ぐらいが停めれるスペースしかそこには無い。
ひとつの街灯が乗っている車とコンクリートの地面を奇妙に照らす。
1番明るい場所に車を停め、3人が降りるとそこは、すでに神聖な空気が漂う、少し霧がかった不思議な暗闇の空間だった。
駐車場の奥には黒く燻んだ古びた小さな鳥居があり、反対側にはこじんまりした建家があった。
ここは、昼間なら窓口で御守りも買える昔ながらのタバコ屋的な札所だ。
まずは神さまに挨拶からと僕らは鳥居⛩から真っ直ぐ登る階段へと向かった。
その階段からは思いの外綺麗で、中央には銀色の手摺りがあり、左右に歩けるよう別れている。
一応、どちらが正しい順路かをA君に聞いた後に、僕らはゆっくり左側から登って行く。
登り始めると、階段の左横にはガラス張りの大きな市の建家があり、どうやら公民館的な場所が隣り合わせにある。神社とは全く関係の無い、簡素化した雰囲気が、閉鎖した夜の病棟の様に僕らを冷たく怯えさせてくる。
しかし、相変わらず平気なA君は、ニコニコしながら先頭を行く。僕らよりも色々なモノが視えているはずなのに…
A君「この前は着物姿の活気ある雰囲気でしたが、今日は特に何も無いようです。僕らが視たあの日は、平安時代の祭りの当日だったんでしょう。それで時代が移り変わってビルが建って移設したのがこの場所みたいな。」
B君「あの日見た場所に今来てると思うと、何か不思議な気分…」
初めて来たこの神社。しかし2人にとっては特に想い出が強い。A君は、あれをわざわざ僕らに見せたのも、『ここの神さまが呼んだことには間違い無い』と、高揚したまま歩き語ってくれた。
赤い鳥居から一直線に登ると磨き石でできた石畳へと変わる粋な作りだった。右手は白い砂利道に覆われ、開けた暗闇の空間に僕らは出た。
「カンカン、、カンカン、、、」
微かに金属がぶつかり合う音が聞こえる…
その不気味な音の正体は、砂利道の奥にある三本の国旗の様だった。金属でできた支柱に、旗と繋がっている縄が風で当たり、この微かな音が、ビルに囲まれた立地のおかげで境内全体に響き渡らせていた。
「霊が僕らを呼んでいる…。」そう勘違いしたくなるほど、都会にあるこの神社の周りはあまりにも人気が無く静か過ぎた。
ほんの数百メートル先には、高層マンションが建ち並び、所々窓から明かりが差しているが、その光りがここまで届く事はない。
そもそもこんな夜中に参拝する人間は滅多にいないはず。
もしマンションの向こうから僕らが見えてしまったとしても、人と認識する方が難しい程のこの暗さ。
不気味な境内を彷徨く霊と何ら変わりはないだろう…
怖さ故なのか、周りを見渡す自分と、遠くから覗く自分とが交錯し、自律神経を刺激する…
僕らはそのまま真っ直ぐな石畳を抜け、さらに奥の階段を登っていく。
そして現れた…
そこは、想像より勇ましい筋肉隆々な狛犬が僕らを睨み付け、中央に王朝造りをした威厳ある本殿が現れた。僕らは一瞬でその迫力に圧倒され目を奪われた…
「「「す、凄い…」」」
( ・∇・)(p_-)( ・∇・)
A君「私も3人で見たかったので、駐車場までしか見てません。実際に見ると凄いですね〜ここww」
B君「ここだったんだ〜。確かにこんな感じだった気がする〜wwうわ〜〜綺麗〜!」
(´∀`=)✨
ここで夜行性のB君がはしゃぎ出した。僕はあまりにも美しく聳えるこの暗闇の本殿をただ冷静に怖がっていた。
その本殿にはしっかりとスポットライトが当てられ、屋根の形や朱色や橙色、装飾の淡い緑色がくっきり浮き出て見える。周りは金色の縁で飾られ、神社にしてはあまりにも豪華絢爛な造りだ。
屋根だけでも日本のデザインを逸しているその雰囲気は、タイムスリップした何処の王朝に、僕らが忍び込んだかの様な気分。
そんな僕の気持ちを他所に、B君は、強そうにコチラを見る狛犬を覗きこみながら少しずつ近寄る。
A君「気になる?この狛犬は一見強そうだけど中身は可愛いワンちゃんみたいですねww」
B君「そーなの?全然違うじゃんwwなんか言われたら愛らしく視えてきちゃった〜❣️ヨシヨシww」
無類の動物好きなB君は、巨大なペットでも出来たかの様にギリギリ届く尻尾を撫でて喜ぶ。
普段はクールなだけに、筋肉質の狛犬とのギャップからして、どちらかと言えばB君がペット。その無邪気な光景にA君は笑う。
僕「ここに呼ばれたんだね〜2人は。もしかして、自分だけ『呼んで無いぞ、出て行け』とか今更言わないよね…?」
ちょっと心配になって本音が溢れたのを今度は2人が笑った。
夜中の神社でこんな奇妙な光景の3人を、人が見たら霊としか思わないのは間違い無い。しかし、そんな世間体も気にせず、ここに呼んでくれたここの神さまを信頼仕切っている2人の姿がここにある。
そこに何の疑いも無いA君とB君にとっては愉しくて仕方がないようだ…
そして、3人は手を合わせ、神さまに御参りをした…
A君「どうです?ww何か感じましたか?」
僕「分からんけど、何かスッキリした気分」
B君「確かにそんな感じです、僕も。体はポカポカしてますし。」
A君「ここは浄化とリセットですね。凄く強いエネルギーを感じます。しかも今、お二人ともさっきより全体が輝いて見えませんか?」
言われてみれば確かに周りがスッキリ見える。もっと霧がかっていたみたいだったのが、視野が広がって隅々まで見える印象だ。
そこでB君は空を見上げる。釣られるように僕らも見上げた…
その時見えた上空の空はあまりにも不思議だった…
通常の雲の形とは違い、この神社の上だけ抜けているようにスッポリと雲が無く、大きな円形状に穴が空き、中央に星が輝いていたのだ。
B君「何これ〜?ここだけ雲が無くてめっちゃ星が綺麗なんだけど〜」
(*⁰▿⁰*)💫
僕「自分もそう見える。めっちゃ綺麗〜」
(*^o^*)💫
A君「ホントですか?今は空全体雲に覆われているはずですよ?しかも、ここはビルの光りで星が見えにくいはずですしwwもちろん私にも雲が無く視えていますが、お二人共視えるのは凄いですね〜。ここの神さまが見せてくれてるんでしょうww」
( ̄∇ ̄)
どうやら、神さまのチカラで綺麗な星を見せてくれたみたい✨贅沢な体験でした。
そのまま喋りながら空を見上げる3人。ロマンチックな星のおかげか、僕らの出会いの奇跡をここでA君が振り返り出した…
A君「僕は関西から大学でコッチに来てB君に出逢い仲良くなりました。そしたら今度は早坂さんと出逢いましたね。それで今こんな旅を3人でしてるwそう思うと不思議ですよね?wあの時に関西から出ようって決めなかったらただ普通に暮らしてましたしww」
僕「確かにA君が関西のままならまず出会わないと思う。しかも、B君と仕事で出逢わなきゃ絶対駄目だった気がするし。そして良いか悪いか、よくこんなスピ好きを見つけてくれたよwおかげで刺激的な日々が続いてて人生が楽しいもんwwそう言えば、大学の初めから仲良かったの?」
B君「大学最初の頃は、彼とは別のグループだったんで、仲良くなったのは最後の一年くらいなんです。その後仕事で早坂さんに出逢いました。正直、年齢も違うし早坂さんと仲良くはなれないだろうなとw最初の印象はそんなんでしたよww」
A君「僕らは同い年なんで分かりますけど、よく早坂さんは遊んでくれますよね?」
僕「遊んでもらってるのはコッチだから〜wwでも確かにスピな話しとかが話せなかったら仲良くならなかった3人かもねww」
そう思うと改めて不思議な出会いだ…
会えばいつも不思議な体験がここにはある。
そして、その不思議なことの連続が、社会に染まりかけた頭を癒してくれる…
寒いはずの外は、とても暖かい風と明るい星に照らされ、僕らを包み込んでくれていた…
僕「そう言えば、今日も夜中にここに来て何も怖い体験は無かったね。だったら今度はもっと高い場所でこの星空観れたら最高じゃない?今度は秋葉山の頂上で天体観測とかどう?w」
「「い〜ね〜」」
(´∀`=)(´∀`=)💫
B君「ここよりもっと凄いロケーションになると思います。早坂さんがいれば安心だと今日で証明出来ましたしw」
A君「良いですね〜。じゃあもう一度秋葉山に行きますか?」
30分はそのままそこで浸っていたのか、何気なく言った言葉で行くことが決まると、僕らは車に戻った。
何も無かった、この日は怖い体験は何も…。むしろ、今日は清々しい気分。そして2人も久しぶりに何も起きない癒やされた日に満足をしていた…
A君は僕に以前、『全く霊感が無い』と言ってくれた。そんな僕にもちょっと2人よりかは他力的だが、『強く護られている』という、特殊能力があるんだと気づいた。
「だから、大丈夫。行ける!」
そう、何げなく決断した夜の秋葉山が、実は飛んでも無い「恐怖体験の始まり」だとは、この時、誰1人思わなかったのだった…
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