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西インドのヘビ使いには代々受け継がれてきた伝統教育がある🌈

日本でも、縁起の良い生き物(縁起物)として重宝されている『蛇』。

「白い蛇の夢を見るといいことが起きる」
「蛇の皮を財布に入れておくと金運がアップする」

この蛇で生計を立てている民族がいます。

それが、西インド(ネパール西部)に住む遊牧民『バディ族』。

この民族の子どもたちは、2才になると、必ずある教室に入ります。

それが、『ヘビ使い教室』。

有能なヘビ使いになるべく、2才から12才にかけて約10年間、この教室で、蛇との接し方や操縦方法を学びます。

コブラと馴れ合うところから始まり、蛇使いマスターが、笛を持ち操る実習授業や蛇にまつわる基礎知識を学ぶ学課授業を行います。

12才になる頃には、どの子どもたちもプロのヘビ使いとしてデビューできるようになるそうです。

これは、1000年に渡って、この部族に伝わる伝統教育。

ヘビ使いのパフォーマーとして、インドを遊牧しながら生計を立てているこの部族にとって、非常に重要な儀式なんです。


蛇は、バディ族にとって、守り神。

そのため、ヘビ使いが使用する蛇は全て、7ヶ月で再び自然に帰すことが条件になっています。

しかし、現在のところ、インドでは、このヘビ使いが動物保護の観点で禁止されています。

他の地域や国のヘビ使いが、この条件を守って来なかったのが原因です。

バディ族のヘビ使いの教育は、蛇との意思疎通を学ぶ、いわば、心の教育。

そこが、最も重要視されてきました。


インド人にとって、コブラは、蛇の中でも特別な品種。

もし、道端で見かけたり夢に出てきたりした場合、「幸運が訪れる」と信じられています。

インドのヘビ使いは、コブラとこのような約束(契約)を交わします。

「私は、あなたを7ヶ月後に必ず自由にします。ですから、私たちが生きていくために、 あなたの人生のひと時をお貸しください」


インドでは、コブラが100歳になると、人間に変化すると言い伝えられています。

この人間になったコブラのことを『イチャダリ』といいます。

イチャダリは、人間と違い、「黒目が大きく決して瞬きをしない」ため、すぐ見分けがつくそうです。

一見、考えると怖く感じますが、日本昔話でいう『鶴の恩返し』のような話だと捉えてもらうと、その生き物に対する愛がそのまま言い伝えになったと理解できるのではないでしょうか。

「手足のない動物は、高度な遺伝子の進化によるもの」

蛇には、昔から神と崇められる理由があったんですね😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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早坂 渚
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