宝くじの必勝法を見つけて大富豪になったアメリカの数学者🌈
アメリカのミシガン州にある人口1900人の小さな町エバート。
この町でコンビニを営んでいたジェリー・シェルビーさんはある日、店頭で『ウィンフォール(Winfall)』という宝くじのパンフレットを発見しました。
ウィンフォールには、『ロールダウン』というルールがあります。
「1等の当選者が現れず、繰り越しによって、1等の賞金が500万ドル(約5億4000万円)に達した場合、その賞金は下位当選者に振り分けられる」
1歳年上のマージ夫人から『数学頭』と呼ばれていたジェルビーさん。
すぐさま、ロールダウンを加味して、ウィンフォールの期待値を計算。
その結果、ロールダウンが発生しそうな時に1,100ドル(約12万円)分を購入すると、1,900ドル(約20万円)返ってくることが判明。
実際に、3,600ドル(約39万円)分のウィンフォールを購入し、賞金6,300ドル(約68万円)を手に入れることができたそうです。
これがビジネスになると確信したシェルビーさんは、17年間経営したコンビニを売却し、マージ夫人や友人らとともに会社『GS Investment Strategies』を設立。
ミシガン州が、2005年に売り上げ不足を理由にウィンフォールを終了するまで、稼ぎ続けました。
しかし、ここで終わらないのがシェルビー夫妻。
ミシガン州がウィンフォールを終了した直後、今度は、マサチューセッツ州が『Cash Winfall』という宝くじを開始しました。
Cash Winfallにも、ウィンフォール同様、ロールダウンがあることを聞きつけたシェルビー夫妻。
その後、6年間に渡り、ロールダウンが発生する度にミシガン州の自宅から14時間かけてドライブし、マサチューセッツ州にある複数のコンビニで数十万ドルのチケットを買い占める生活を続けました。
その後、The Boston Globe紙が、2011年7月にシェルビー夫妻がCash Winfallで荒稼ぎしていることを突き止めたため、マサチューセッツ州は、2012年1月にCash Winfallを終了。
Cash Winfallが終了するまでの9年間で、シェルビー夫妻の会社は、2,600万ドル(約28億2000万円)の賞金を得たと言われています。
シェルビー夫妻は、現在もエバートに住んでおり、賞金は自宅の改修と、6人の子ども・14人の孫・10人のひ孫の教育費に充てているとのこと。
そんな2人の物語は、ハリウッドで映画化され(2022年公開のコメディ映画『Jerry & Marge Go Large』)、大きな反響を得ました。
まさに、アメリカン・ドリーム。
宝くじの当たる低い確率が裏目に出た賢い例ですね😊
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈