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十分な強度と高い精度が求められるエスカレーター100年の歴史🌈

私たちの移動を便利にしてくれている乗り物の一つ『エスカレーター』。

オフィスビル・ショッピングモール・空港など、様々な場所に設置されているエスカレーターは、都市部に行くと、至る所で見かけます。

そんなエスカレーターには100年以上の歴史があり、これまで、多くの進化を遂げてきました。


エスカレーターは、1859年、アメリカの弁理士ナサン・エームズが、エスカレーターの原型となる『階段の改良』の特許を取得したのが始まり。

しかし、当時の技術では実用化には至りませんでした。

その後、1892年に、世界で初めて実用的なエスカレーターが登場します。

ジョセフ・サミュエル・パーカーが開発した『パーカーの移動階段』というエスカレーターです。

これは、階段の代わりに斜めに配置された移動式の階段で、動力源は、当時の『蒸気機関』。

エレベーターも、電車などと同じく、最初は蒸気機関を動力源としていたんです。

パーカーの移動階段は、1893年のシカゴ万国博覧会でも公開され、大きな注目を集めました。

その後も、エスカレーターの改良は続きます。


1900年代初頭、電気モーターの登場により、エスカレーターの動力源が蒸気から電気に変わりました。

また、制動装置の改良により、安全性も向上していきます。

その後、次第に、

・高速化
・幅の拡大
・乗り降りの便利さ

など、様々な機能が追加されていきました。

そして、20世紀に入ると、エスカレーターの需要が一気に高まり、大規模な商業施設やオフィスビルなどに設置されるようになります。


日本でも、1950年代に、東京の銀座の地下街に初めてのエスカレーターが登場し、一般に普及し始めました。

「建物の高層化」や「大規模な商業施設の増加」に伴い、エスカレーターの需要は高まっていったんです。

近年では、バリアフリー化の観点から、高齢者や身体の不自由な方の移動を支える重要な設備にもなっています。


そんなエスカレーター、エレベーターとは異なり、定員人数が設定されていません。

それは、

「全ての段に人が乗っても、負荷が50%になるように設計されているから」

・関西では右寄り
・関東では左寄り

と、片側を開けて乗る習慣が私たち日本人にはありますが、これまで、

「片側だけが極端に摩耗する」

こういった問題は報告されていません。


人類史全体で見れば、たった100年の歴史。

しかし、それだけ急激に進化した発明品であり、多くの技術(進歩)の痕跡が刻まれているものだったんです。

ちなみに、世界一短いエスカレーターは、ギネスにも登録されている、神奈川県川崎市にある『川崎駅』前の商業施設『川崎モアーズ』にあります。

川崎駅を利用する際は、ぜひ立ち寄ってみてください😊

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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早坂 渚
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