乗り物酔いに効く最新技術🌈
三半規管を鍛えるのは、中々難しいもの。
屈強な三半規管を持つ航空自衛官であっても、乗り物酔いはすると言われています。
実際に、「飛行機を操縦する自衛官の約50%が乗り物酔いをする」という統計データも出ているんです。
そもそも、乗り物酔いは、なぜ起こるのでしょうか?
乗り物の振動や加速、体の傾斜など、外部からの刺激は、内耳にある『三半規管』で捉えます。
この三半規管で捉えた頭の位置と目からの情報にズレが生じると、脳が混乱し、乗り物酔いが起こります。
この乗り物酔いを語る上で、重要なのは『不安感』です。
乗り物酔いは、『動揺病』とも呼ばれており、
車やバス、電車、船など乗物の揺れ
不規則な加速・減速の反復
これらの、内耳(三半規管や耳石器)・目・体、それぞれが受けた刺激が、脳を混乱させ、起こる自律神経系の反応です。
自律神経が興奮状態に陥ると、脳が過剰に反応しやすくなり、めまい・吐き気・嘔吐などの症状が現れます。
これまで世界中で、時代の変化と共に、薬に頼らず、乗り物酔いを防ぐ方法はないかと、さまざまな研究が行われてきました。
そんな中、この乗り物酔いを解決しようと、医療機器の開発会社オトリス・ラボのCEO、サミュエル・オーウェン氏が、『オトテック』という新技術を開発しました。
オトテックは、ヘッドバンドのような形をした、耳の後ろあたりに着用するデバイスで、微弱な振動を内耳神経に伝えるというもの。
内耳神経は、耳の中にある神経で、体の動きを脳に伝えるセンサーの役割を担っており、振動を伝えることで、脳が捉える体の動きを変えることができます。
「副作用のある薬を飲まなくても、乗り物酔いを予防できる」と、各方面から期待されており、数年前から、研究が進められているデバイスです。
まだ、見た目が機械的であることもあり、実用化は少し先になりそうですが、ぜひ実現してもらいたいです。
最後に、私たちが今出来る、乗り物酔いが起きた時の対処法と予防法を、皆さんにご紹介します。
<対処法>
顎を引き、頭をなるべく動かさない
話をしたり、音楽を聴いたりして、不安感をなくす
<予防法>
マット・トランポリン・ブランコ・すべり台で平衡感覚を養う
規則正しい睡眠・食事・運動を心がける
乗車時の食べ物は、飴・チョコ・ガムがおすすめです。
この三つの食べ物は、血糖値を上げ、脳を目覚めさせてくれます。特にガムは、噛むことによる覚醒効果も得られるため、酔いの予防につながるとされています。
レモン味やミント味など、口の中がさっぱりする味のものを選ぶと、より効果的です。
酔い止め薬は、念のため持っていてください。安心材料は多いに越したことはありませんので😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈