モラトリアムから脱却する🌈
猶予期間を意味する言葉『モラトリアム』。
元々は、戦争や恐慌が起きたとき、社会情勢の混乱を防ぐために、借金の返済期間に一定の猶予を設けるよう、国が法令で定めている措置のこと。
モラトリアムという言葉は知っていても、意味がよく分からないという人は多いのではないでしょうか。
なぜなら、使われる場面によって、ニュアンスが異なる言葉だから。
発達心理学では、社会人となり、責任のある立場になるまでの期間をモラトリアムといいます。
日本では、主に、この発達心理学でモラトリアムという言葉が使われているんです。
発達心理学におけるモラトリアムは、
・回避
・拡散
・安易
・延期
・模索
これらの要素が複雑に絡み合って生まれます。
モラトリアムのあり方は、人それぞれ。
そこから派生して生まれたのが、『モラトリアム人間』です。
主に、ネガティブな意味(目的なく大学に進学した人や学校卒業後に定職に就かない人など)で使われるこの言葉。
最近では、大学や大学院を卒業後、モラトリアムを理由に、フリーターになる人も増えています。
モラトリアムは、10代・20代の若者に限った話ではありません。
実は今、コロナの影響で、当たり前の生活が突如失われたことによって、モラトリアムが世界中で起きているんです。
未来展望が読めなくなったり、世間一般での価値観が通じなくなったりしたことで、方向性を考え直す機会が増えたことが主な要因と考えられます。
そのため、各々に、モラトリアムから抜け出す方法を模索する動きが求められてきました。
この期間、新たな活動をしたり、転職を考えたり、社会人全員が強制的にモラトリアム人間にさせられていたと言っても過言ではありません。
今年、2024年。
模索していた期間に活動していたことが実を結び、新たな活動の芽が出始める年。
自ら行動することを求められる年。
私たち人間は、最初から社会に正解が存在しないことなど、分かっています。
「必要なくなったものは手放し、チャレンジしたいことや自分だけの発想を表に出す」
これが、モラトリアムからの脱却に繋がります。
前に出ることが、今の私たちに、最も求められていることなのかもしれません。
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