占いとは異なる!?琉球王国の国づくりに活用された風水術とは?🌈
現在、日本の都道府県の一つとして認知されている『沖縄県』。
しかし、今から約150年前まで、沖縄は『琉球王国』という別の国でした。
1429年に成立後、そこから約450年に渡って、日本の南西諸島に存在した王制の国です。
琉球諸島には、約3万2千年前から人が住んでいたと言われています。
12世紀頃から、各地に『按司(あじ)』と呼ばれる豪族が現れ、互いに抗争と和解を繰り返しながら、次第に淘汰(整理)されていきました。
その後、1429年に、『尚巴志(しょうはし)』という武将が按司たちを統括し、初めて統一権力を確立。
これが、琉球王国の始まりです。
琉球王国は、海に囲まれた地形を活かし、古くから貿易拠点として栄えました。
15世紀には、日本・中国・朝鮮・東南アジア諸国との交易や外交を通じて、海洋王国として発展を遂げます。
異国の風習が混ざり合う中、独自の文化を築き上げた『琉球王国』。
そんな琉球王国の王都として栄えたのが、首里城を中心とした『首里』です。
首里城の築城には、ある術が活用されました。
それが『風水術』です。
「部屋の角に〇〇色の物を飾りなさい」
「西の方角に××を置きなさい」
こういった簡易的なものではなく、
「風を蓄え水を得る」
いわゆる『地相学(環境学)』。
自然界では、『風』と『水』が絶えず流動しており、
「風と水、双方の流れから自然のエネルギー(氣)を得て、生活をより豊かにしていく」
この考え方が、地相学であり、風水術です。
元々風水は、中国で発祥し、アジア各地に伝わった学問。
古来より、風水は、良い土地(龍穴)を探し出し、その上に『家』『お墓』『都市』を建てるために使われてきました。
沖縄にある村のほとんどは、後ろに山や丘を背負い、前面に海が開けている『風水造り』になっています。
また、家屋の向きは、太陽の動きにあわせて決められています。
室内の殺菌作用を考慮した造りにするためです。
これによって、風の通りが良くなり、室内の湿気を取り除くことができるようになるため、菌の繁殖も抑えられます。
現代では、クーラーや冷却グッズなどが充実していますが、私たちの祖先は、自然の『力』や『勢い』を読み、自然のエネルギーを取り込みながら、生きる術を考え、工夫していました。
他にも、有名な歴史上の人物で風水に関係がある人物がいます。
それが、『徳川家康』です。
徳川家康は、風水を知る軍師とともに天下を手にした人物。
「天下平定のために、今後、風水を使って天下を夢見る者が現れぬよう、風水を封印し、歴史の闇に葬る」
これが、琉球王国が滅亡した所以になったとも言われています。
「単なる『占い』ではなく、天下を統一するための『術』」
これが風水の本来の在り方なのかもしれませんね😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈