ブレストの限界を知った
ブレスト、してますか?
仕事などの場でもよく用いられるブレスト、一般的には以下のように定義されるみたいです。
新しい解決策など、何かアイデアを出したいとき、ブレストから始めることも多いですよね(就活の時のグルディスとかずっとブレストしてたなぁ)。
ですが、『Think Bigger 〜「最高の発想」を生む方法〜』という本を読んで今までの常識がぶち壊されたので、ノートにまとめてみたいと思います。
まず紹介したいのが、本書に掲載されている、
ブレストの効果に関しての研究結果です。
つまり、ブレストを行ったグループより、個別にアイデアを持ち寄ってリストにまとめたチームの方が2倍も創造的だった、という研究内容、、。
僕的には結構衝撃で、、。、
というのも、普段仕事で何か新しいアイデアを出すとき、どうやってアイデアを出すかと言われたら、基本的にブレストを行っていました。
なんなら、グループワークと言えばとりあえずブレストだよね!くらいのノリでブレインストーミングを信頼し切っていました。
どうしてブレストの創造性が低いのか。
筆者の言葉を借りればそれは、「情報の共有と洗い出し」に過ぎないから、とのこと。
例えば5人でブレインストーミングを行う場合、たくさんのアイデアが出てくると何だかいろんなアイデアを考えた「感」が出てくるが、実際に出ているアイデアは、その5人がすでに知っていることや経験したことでしかなく、5人で話し合っている以上はその5人の知識と経験の範疇の外にあるリソースをアウトプットに活かすことができないのです。
筆者はこれを「箱の中」の思考と呼んでいる。
だから、「新しいアイデア」とか「革新的な何か」とか。
いわゆるイノベイティブなものを考えるときに、ブレストは役立たないことが多い。
いくら捻り出そうとしても、良い素材が自分の頭からは出てこない。(新しいアイデアは既存のアイデア✖️アイデアの組み合わせだ、と良く言われるけど、ブレスト的な「箱の中の思考」から出てくるアイデアは、アウトプットに対しての素材としての「アイデアの質」が低い)
一方で、ブレストが役立つこともあって、それは、経験者たちが日常的な課題を効率よく解決したい時だと筆者は述べている。
作者曰く、
「チームは作業に適しているが、思考には適していない」とのこと。
普段チームで働いている僕たちに取っては、劇薬となる格言である。
ですが確かに、チームでアイデアを出そうとした時、例えば人間関係や、熟練者の意見、責任逃れ(発言したくない)などの外的要因を完全に無視して創造的な思考やアウトプットに集中するのは至難の技であることは事実ですよね。
こういった集団力学は時と共に強まり、創造性の阻害や手抜きにつながりがちなグループシンク(集団で性急に合意形成を図ろうとして、誤った結論を導き出してしまうこと。集団浅慮)を誘発する、と筆者は警笛を鳴らしています。
何はともあれ、ブレストは一つの手法であり、筆者が本の中で提唱している「Think Bigger」というフローもまた一つの手法であって、大事なのはアイデアを生み出したい時に、どういった手法を取るべきか、ということを判断できることだと思うんです(ブレストを否定したい訳じゃないし、そもそも否定できるものでもない)。
でも正しい使い方をできるようになるために、また、正しい手法を選択できるようになるために、ブレストの弱点を知っておくべきだと思うし、他の手法に関しても勉強しておいて損はないと思うんです。
特に、「新しいアイデアを生み出す方法」に関して体系的にまとめられている本は少ないので、今回ご紹介した本は、とってもおすすめです。ブレストとは対極にある「箱の外の思考」について学びたい方はぜひお手に取ってみ
てください!
引き続き学びになったことを共有していきたいと思うので、ぜひフォローも
お願いいたします!
僕が働いているホテルはこちら。
ではまた!皆さまごきげんよう〜!
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