手のひらの歌
手のひらの歌・42
「この世で、生きていくことをはじめに、その過程の時間の流れや、さまざまな経験などを、人生という。そこで人は多くを願うが、必要なものはごく僅かである。人生は短く、人間の運命には限りがある。願望や希望は、心を豊かにする栄養素で、衣食住は生活の必需品である。だが、持ちすぎると、無駄と無益と苦痛をつくる」
「人生の意義」
「文学における諸見解・ゲーテの見解」
ゲーテは『ファウスト』において、金が欲しい、地位や名誉が欲しい、異性が欲しいなどの欲望は、欲望を満たしたとたんに、次の新たな欲望が生じて、どこまでいっても満たされないといった、「永遠の欲求不満」の状態に置かれてしまうという。
『ファウスト』における「人生の意味」や、「本当の幸福とは何か」、「本物の満足とはどのようなことか」というテーマの答えは、自分の欲望の満足へのこだわりを突き抜けて、それを手放し、自己(小我)を超越して、利他の状態に至ったときにはじめて手に入るものだ、ということである。
なお、ファウストの心の旅が、あらゆる学問への絶望から始まるように、人生の意味や真の幸福というのは、学問や思索によって得られるものではないのである。
「人生の意味は○○である」とか、「真の幸福とは○○」であるということを、書物や文章を読んで学んだところで、それで人生の意味や幸福が得られるわけではない。
実際に「自分の命を懸命に燃やす」ことによって、人生の意味や真の幸福はつかむことができる、と表現されているのである。
「栄養素」
栄養素とは、栄養のために摂取する物質である。生物が代謝する目的で、外界から摂取して吸収する
「三大栄養素」
有機栄養素のうちで、糖質(炭水化物)、タンパク質、脂肪は、多くの生物種が利用可能な栄養素であって、「三大栄養素」と呼ばれる。
栄養学上で、炭水化物のうち、人間が消化不能な食物繊維を除いたものを、糖質と呼ぶ。三大栄養素のひとつとして、炭水化物の語を用いるときは、主に糖質を指す。
炭水化物は糖から構成されて、構成する糖単位の数によって、グルコース(ブドウ糖)・フルクトース(果糖)等の単糖、スクロース(ショ糖)・ラクトース(乳糖)等の二糖、オリゴ糖(少糖)、デンプン・グリコーゲン・セルロース等の多くの糖に区分される。
タンパク質はアミノ酸が、ペプチド結合で連なった高分子化合物である。ヒトは体内で、幾つかのアミノ酸を作り出すことができずに(必須アミノ酸と呼ばれる)、食事から補給する。
タンパク質は、消化管で消化酵素の作用によって、遊離アミノ酸に分解される。
脂肪は、一分子のグリセリンと、三分子の脂肪酸とが、エステル結合で結合した構造をしている。
脂肪酸には、炭化水素鎖に単結合のみが含まれる飽和脂肪酸と、二重結合が含まれる不飽和脂肪酸とがある。
脂肪から代謝誘導される脂質は、生物の細胞膜を維持する機能を有している。
加えて高等動物は、脂肪を体表近くに皮下脂肪として蓄積することで、体に加えられた打撃を吸収したり、体温調節を行ったりする場合がある。
あるいは、体表に皮脂として分泌されることで、表皮や毛を、健全に維持する役割もある。
「生活必需品(日用品)」
日用品は、生活をしていくために必要な物である。生活必需品(せいかつひつじゅひん)、日用や雑貨ともいわれる。ただし、その範囲は、統計や調査など文脈によって異なる。
日用品は「日常生活に密着した物品」と定義される。一般的には、食料品や衣料品などを除く「人が日々生活していくために必要な消費財」をいう。
日用品は一般的には購入しても、一度のみ、もしくは短期間の使用のため、非耐久消費財に分類される。
ただし、「日用品」の範囲は、統計や調査など文脈によって異なる。日用品の具体例として、家具、オフィス家具、金属製品、合成樹脂製品、陶磁器、ほうろう鉄器、漆器、ガラス製品、木竹製品、刃物、スポーツ用品、ベビー用品、文房具、楽器、玩具、喫煙具、眼鏡、宝石などが挙げられる場合もある。
日用品は食品とともに、最寄品(もよりひん)と呼ばれることもある。食品や日用品を販売する小売業として代表的な業態は、総合スーパーや食品スーパーで、日常生活に必要な商品を幅広く取り扱う業態である。
このほかに、ドラッグストアでは医薬品や化粧品や、日用の雑貨が中心に取り扱われてきた。
食品や日用品の主要チャネルは、食品スーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストアとされてきた。
しかし、インターネットにおける通信販売でも、食品や日用品の取り扱いが拡大していて、食品や日用品は多様な業態で販売されるようになっている。