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人間の生き方 トルストイ

 トルストイ(1828-1910)は、19世紀のロシア文学を代表する巨匠である。ヤースナヤ・ポリャーナに、地主貴族の四男として育った。

 ルソーを耽読して、大学を中退後に、しばらく放蕩するが、従軍を機に、処女作『幼年時代』等を発表して、賞賛を受ける。

 帰還後に、領地の農民の教育事業に情熱を注ぎ、1862年の幸福な結婚を機に、『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』を次々に完成させた。

 後に、転機を迎えて、「神と人類に奉仕する」求道者を標榜して、私有財産を否定したことで、夫人との不和に陥る。

 1899年に、『復活』を完成させる。1910年に、家出をした10日後に、シベリア鉄道の駅長官舎で、波瀾の生涯を閉じた。

 トルストイ(1828―1910)は、ロシアの小説家、思想家 である。日本で最も尊敬された外国の作家で、文学者・宗教者・社会主義者など、広範な人々が影響を受けている。
 初めて彼の作品が翻訳されたのは、1886年(明治19年)である。

 人間の生き方について彼は語っている。
「強い人々は、いつも気取らない」
 さらに彼はこういう。
「孤独なとき、人間はまことの自分自身を感じる」


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