人間の生き方 ウディ・アレン
ウディ・アレン(1935―)は、アメリカを代表する映画監督、俳優、脚本家である。ニューヨークのブルックリン出身である。
1960年代の初頭に、スタンダップコメディアンとして活躍する。初めて映画の脚本を手がけた「何かいいことないか子猫チャン」(65)で、俳優としてもデビューして、「泥棒野郎」(69)が単独での初監督作となる。
当時の恋人であるダイアン・キートンをヒロインに迎えた「アニー・ホール」(77)で、アカデミー監督賞と脚本賞を受賞するが授賞式は欠席した。
その時間に、ニューヨークのパブで、趣味のクラリネットを演奏していたというエピソードが知られている。
その後、私生活でもパートナーになったミア・ファローをミューズに、「ブロードウェイのダニー・ローズ」(84)、「ハンナとその姉妹」(86)などを撮る。
後者でアカデミー脚本賞を再び受賞する。
ほとんどの作品でニューヨークを舞台にしていたが、近年は「マッチ・ポイント」(05)、「タロットカード殺人事件」(06)、「ウディ・アレンの夢と犯罪」(07)の“ロンドン3部作”のように、ヨーロッパの都市を舞台にした作品が増えてきた。
スペイン・バルセロナが舞台の「それでも恋するバルセロナ」(08)で、女優ペネロペ・クルスにオスカーをもたらした。
フランスのパリで撮影した「ミッドナイト・イン・パリ」(11)は自身最大のヒット作となって、3度目のアカデミー脚本賞も受賞した。ファローの養女で、34歳年下のスン・イー・プレビンとの結婚も話題になった。
ウディ・アレン(1935年―)は、アメリカ合衆国の映画監督、俳優、脚本家、小説家、クラリネット奏者である。
アカデミー賞に史上最多の24回ノミネートされて、監督賞を1度、脚本賞を3度受賞している。
人間の生き方について彼は語っている。
「時々は失敗することを覚悟できないなら、チャンスもない」
さらに彼はこういう。
「長続きするたった一つの愛は片想い」