手のひらの歌
手のひらの歌・35
「今の環境や自分自身に不満があって、理想像があるときは、まず自分を取り巻く状況を変えていく。そこで意識しなければならないのは、行動力を発揮するということ。言葉や文章で人生の目的を表現するのではなく、川の流れが大海をめざしていくように、絶え間なく前へむかって行動することである」
「理想」
理想とは、考えられるうちで、最高の状態のことである。プラトンによる哲学思想である「イデア」を、明治時代に直訳した用語である。
また、ある条件を定義して、それにあてはまったものを指して、「理想」と呼ぶ場合もある。現実の対義語 (理想⇔現実) であるが、その現実を作る上で、目標となるものである。
実現可能な相対的な理想と、到達不可能な理想に分けられる。後者は、神や最高善などと呼ばれる。例として、理想的な人、理想気体の状態方程式。
「哲学における理想」
プラトンは、現実世界は理想的な世界の投影であって、理想(真善美)を求める活動が、物事の本質だとした。
現実世界の投影元であって、真善美を示す十全で、過不足のない状態の世界を、イデアと呼ぶ。
「川」
川は、水が流れる細長い地形である。雨として落ちたり、地下から湧いたりして、地表に存在する水は、重力によって、より低い場所へとたどって下っていく。
それがつながって、細い線状になったものが川である。河川(かせん)ともいう。時期によって、水の流れない場合があるものもあるが、それも含めて川と呼ばれる。
「水流としての河川」
河川の水流は単純なものではなく、川底の地形などによって、二次流、回転流、螺旋状の流れなどの、様々な流れが発生している。
河川には、沿岸や河床を削り取った土砂が含まれているが、この土砂は、沿岸の土質によって含まれる量が異なり、沿岸がもろい土質だったり、森林伐採などによって裸地となっている場合には、多量の土砂が含まれて、濁った川の色となる。
こうした土砂の運搬は、水流によって砂礫がそのまま機械的に流されていくものと、川の水に溶け込んだ土砂が流されていくものとに分かれる。
河川の流速は、一般に河川全体の勾配に比例しており、源流の標高が高く、河川長が短いほど流速は早くなり、急流となる。
一般に日本の河川は勾配がきつく、流速が早い傾向にある。また、河川の最小水量と最大水量の差を河況係数と呼び、この係数が大きいほど渇水期と雨季の流量の差が激しく、治水や利水が困難となる。
河況係数は、雨季と乾季の明確な区別のある乾燥地帯を流れる河川(ニジェール川など)や、雨季に大量の降水がある上全長が短く、降雨が一気に河道に集中しやすい日本の多くの河川において、高くなる傾向がある。