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徒然日記2020.11.03
河合俊雄先生の本を読み進めている。『心理療法家がみた日本のこころ』(ミネルヴァ書房)の中で攻撃性にかかわる興味深い話があったので引用したい。
いわゆる心身症、特に自己免疫疾患では、アグレッション(攻撃性)の問題が大きいように思われる。特に膠原病、リウマチにおいては、潜在的にあるアグレッションを、どのように出していくかが、心理療法として考えると重要な場合が多いように思われる。あまり単純化はよくないかもしれないが、うつ病の人でアグレッションが自分に向かうことでうつ状態が引き起こされているように、自己免疫疾患ではアグレッションが自分の身体に向かうことでそれを破壊しているようにも思われるのである。
アグレッションにまつわる河合先生の話にハッとさせられた。攻撃性を表に出せないということは心の問題に大きく関係しているような気がしてならない。かくいう私も攻撃性を表に出せず、うちに秘めており、最近も夢に攻撃性のある自分が顕現してきたのを感じている。私の妻も攻撃性を自分に向ける傾向にあり、鬱傾向にあると考えられる。アグレッションを表面に出せることは、健康的に生きていく上で大切なことなのかもしれない。そうやって、言わば安心してアグレッションを表明できることは心の健康にもつながっていくだろう。最近、ネットで普段抑えてきたアグレッションを表出させて攻撃的な書き込みをする連中が多いが、ある意味、普段抑えられてきたアグレッションを表出させているにすぎないような気がする。
アグレッションをどの様に表出させるかという問題は難しく、趣味や合法的な手段で定期的に表に出すことが必要なのかもしれない。私も妻も社会的なペルソナではとてもアグレッションを抑えている。抑えていたアグレッションを自分に向けることもあるので、健康的にアグレッションを表出される手段が必要だと思った。
今日の日記はここら辺で夢の世界に行こうと思う。不思議と夢では平気で怒っている。もう一人の自分に会うために夢の世界に行きます。